いのちの器:35年の連載に幕 最終100巻発売決定 上原きみ子「思い残すことはありません」 産婦人科医院舞台のヒューマンドラマ

配信日:2026/03/03 16:14

「いのちの器」のコミックス第1巻(左)と第100巻のカバー
「いのちの器」のコミックス第1巻(左)と第100巻のカバー

 上原きみ子さんの産婦人科医院を舞台としたマンガ「いのちの器」が、3月3日発売の連載誌「フォアミセス」(秋田書店)4月号で最終話となる第392話を迎え、約35年の連載に幕を下ろした。最終巻となるコミックス第100巻が4月16日に発売されることも発表された。同一タイトルのマンガでコミックスが100巻以上発売されているものは日本国内で20作品程度しかなく、女性マンガのカテゴリーでは数えるほどしかないという。

 「いのちの器」は、産婦人科医の有吉響子が、夫や子供たち、さまざまな事情を抱えた患者たちと出会いながら、命の尊さや家族の絆を育んでいくヒューマンドラマ。1991年にマンガ誌「Eve Special for Mrs.」(同)で連載を開始し、1995年に「フォアミセス」として月刊化した後も連載を続け、同誌の看板作品であり、同一タイトルのシリーズとしては最長連載作品となっている。1998年には、俳優の渡辺梓さん主演でドラマ化された。

 作者の上原さんは長期連載を続けてこられた秘訣(ひけつ)について、「マンガを描くのが好きだから続けてこられました。当時の担当編集の提案で、“産婦人科の女医と妊婦さんの人間模様”というテーマをいただいた時、私自身も妊娠に関して無知だったこともあり、絶対に描きたい!と思いました。35年の連載の中で、このマンガで癒やされてくれる人がいるなら楽しいマンガにしようと心がけました。読者さんが読んで楽しいと思う作品は描く方も楽しいですから」と語っている。

 完結を迎え、「最終回を描き始めた時は『私、泣くだろうな……』と思っていましたが、最終ページが近づくにつれて、心は不思議と軽くなっていきました。最後のページでペンを置いた瞬間、やりきった感が爆発して、笑顔になりました。思い残すことはありません。残りの人生を、楽しみたいと思います」とコメントを寄せている。

提供元:MANTANWEB

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