細田守監督:「生と死」を描く最新作「果てしなきスカーレット」 壮大なテーマに「強い覚悟」 新たなルックを模索
配信日:2025/11/12 20:41
「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の最新作となる劇場版アニメ「果てしなきスカーレット」(11月21日公開)の公開直前イベントが11月12日、東京・渋谷のSHIBUYA QWSで行われ、細田監督が登場した。最新作は「生と死」という壮大なテーマに挑んだと話し、「映画を一作、一作、観客の皆さんの支持のおかげで作らせてもらい、一つずつより深いテーマを積み上げていった結果、7作目にして生と死、『生きるとは?』という大きなことに手が届くようになった。映画としてぶつかっていって、テーマと格闘しようと、強い覚悟を持って作ることにしました」と思いを語った。
細田監督は最新作では、新たな挑戦も多かったと話し、「今までの作品よりスケールの大きな作品なので、それに見合う画面作りが必要で、今までのようにはいかなかった。新しいアニメーションの見え方、ルックというのですが、それを開発していく、見つけていくことに時間と労力をかけました。どれが正解なんだろうと選んでいくのに時間がかかった」と制作の裏側を明かした。
この日のイベントは、「果てしなきスカーレット」「バケモノの子」に登場する細田監督作品のゆかりの地の一つ、東京・渋谷で実施。「果てしなきスカーレット」本編に登場する“見果てぬ場所(山々の山頂のさらなる果てにあるとされる、天国のような場所)”のような空に近いSHIBUYA QWSが会場となった。主人公・スカーレットの声優を務める芦田愛菜さん、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖の声優を務める岡田将生さんも登場した。細田監督作品の大ファンであるお笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気さんがMCを務めた。
最新作は、細田監督が原作、脚本を手掛ける。父を殺され、復讐に失敗したスカーレットは、死者の国で再び宿敵に復讐を果たそうとする……というストーリー。死者の国は、宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”にたどりつかなければ虚無となり存在が消えてしまうという場所で、スカーレットは果てしない復讐の旅をすることになる。
提供元:MANTANWEB











