ソムタム田井のコスプレリポート:バニースーツの「NIKKE」レイヤー こだわりの詰まったロングヘア
配信日:2025/10/12 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られる大型イベントの最新回であり、千葉・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2025[夏]」に参加していた、ウイッグのクオリティーにこだわるコスプレーヤー、よだぴさんと蟹nyanさんを紹介する。
ちなみに「ワンフェス」といえば、プロ・アマチュアを問わず、誰でもフィギュアや模型といった造形物を出展・販売できるイベントとして親しまれており、2025年にはついに40周年目に突入。このたびの「ワンフェス2025[夏]」では、「新世紀エヴァンゲリオン」の放送30周年を記念した特別企画“エヴァワンフェス”も実施され、好評を博していた。
「勝利の女神:NIKKE」のブランに扮するよだぴさんは、2024年の年末に開催された「コミックマーケット105」にも同じキャラクターのコスプレで参加。その約7カ月後に開催された「ワンフェス2025[夏]」では、衣装全体をブラッシュアップしたそうで、特にスタイルの再現にはこだわりがあるという。
「体のラインがはっきり分かる衣装なので、綺麗に格好よく着こなせるようダイエットを頑張って。そのうえでハイヒールの高さなども調整して、スタイルを良く見せることにこだわりました。それとブランは髪の長さも特徴的なキャラクターなので、こちらの再現も注力したポイントの一つです」
髪型を忠実に再現するため、髪の長さはもちろん、ウイッグそのもののサイズの調整にも取り組んだ模様。
「まずは毛量多めのロングウイッグを買ってきて。内側を切ってサイズ感を調整したり、毛の長さが足りない部分は他所から切って付け足したりと、全体的に改造を施して現状の形に仕上げました」
「Fate/Grand Order」のバーヴァン・シーに扮する蟹nyanさんは、髪色の再現に加え、衣装やメークなど“全体の色味”に統一感を持たせることにもこだわったと話す。
「衣装は既製品ですが、ウイッグは異なる2色のものを用意して。それらを組み合わせてバーヴァン・シーの髪色を再現しました。メークでは、衣装の色味と合うようにリップの色を濃いめにしたり。カラコンも色合いがしっくりくるものを選んでいます」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB