ソムタム田井のコスプレリポート:ウクライナ出身レイヤーが「アズレン」レースクイーンに 190センチの迫力コスプレ
配信日:2025/12/20 19:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模の同人誌即売会として知られる大型イベント「コミックマーケット106(コミケ)」に参加していた、ウクライナ出身のコスプレーヤー、ネトーチカさんを紹介する。
8月16、17日の2日間で約25万人が来場するなど大盛り上がりとなった「コミケ106」は、屋外に設けられたコスプレエリアも盛況で、こちらにも大勢のコスプレファンが集結。その中でも印象的だったのが、高身長を活かした迫力のあるコスプレを披露し、カメラマンたちを沸かせていたネトーチカさん。
この時、着用していたのは「アズールレーン」に登場するキャラクター、ボルチモアのレースクイーンバージョンのコスチュームで、コスプレをするにあたり、いつも以上に“背の高さを際立たせること”に注力したという。
「私は身長が180センチで、ボルチモアよりかなり高いのですが、この衣装なら背の高さを生かした方がもっと格好よくなると思って。ラテックスのハイストッキングとヒールを組み合わせて、190センチ近くまで高さを出してみました。その甲斐あって、より力強く、ボルチモアの魅力を表現できたんじゃないかなと思っています。ちなみに今回は、レースクイーンらしさを際立たせるために、ハンドメイドでレース旗も用意しました」
こだわりの詰まった衣装や小道具を用意しつつ、体づくりにも励んだそうで、イベント当日は暑さで体調を崩さないよう、健康管理にも気をつけたと話す。
「しっかり体を鍛えつつ、数日前からは食事にも気をつけるようにして、スタイルの維持には気を配りました。そうして迎えたコミケ当日は、ラテックス製の衣装だとものすごく暑かったので、水分をこまめに摂りつつ体調を整えて、何とか乗り切りました。後で確認したところ、半日で3リットル以上の水分を摂っていたみたいです。このようにさまざまな工夫や準備をして、私なりのボルチモアを表現できたことにたいへん満足しています。2025年に挑戦したコスプレの中でも、一番達成感のあるキャラクターでした」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB











