ソムタム田井のコスプレリポート:実の姉妹が「ドラゴンクエストIV」マーニャ&ミネアに 武器防具を装備する感覚をコスプレで
配信日:2025/12/13 19:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模の同人誌即売会として知られる大型イベント「コミックマーケット106(コミケ)」に参加していた、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」のマーニャに扮(ふん)するりょうさんと、ミネアに扮するあおいさんを紹介する。
8月16、17日の2日間で約25万人が来場するなど大盛り上がりとなった「コミケ106」は、屋外に設けられたコスプレエリアも盛況で、炎天下にも負けず大勢のコスプレファンが集結。その中でも印象的だったのが、実の姉妹で「ドラゴンクエストIV」の“モンバーバラの姉妹”併せを楽しんでいた、こちらのふたり。
りょうさんはせっかくの姉妹併せということで、メークを似せることにこだわったという。
「今回こだわったポイントの一つ目は、ミネアのコスプレで参加していた実妹とメークを似せたことです。もともと顔立ちが似ているところに、さらにメークで雰囲気を寄せたので、姉妹キャラ感を強調できたんじゃないかなと思っています」
また、こちらのコスプレでは、元々のデザインの邪魔にならない範囲で装飾が追加されているが、これには原作ファンならではの遊び心が反映されている。
「二つ目のこだわりは、衣装の装備品を増やしたことです。『ドラゴンクエスト』はいろいろな武器や防具を装備することでキャラクターが強くなるので、そうした要素をコスプレでも表現したくて。とはいえ、あまり着込んでしまうとマーニャらしさが薄れてしまうので、指輪をはめたり、腰に飾りを巻いたりと、元の衣装の邪魔にならない範囲でいろいろと装飾品を付け足してみました」
一方のあおいさんは、ミネアの特徴的な目元を再現するべく、アイメークに注力したと話す。
「今回こだわったポイントは二つあって、一つ目はメークです。ミネアは特徴的な目の形をしてるので、長方形をイメージしつつ、下まつ毛を強調するなどして形の再現にこだわりました」
装飾に関しては造形師に制作を依頼しつつ、衣装そのものは自作で用意したそうで、特に生地の色味にはこだわりがあるという。
「二つ目のポイントは衣装と装飾の造形です。衣装は自分で制作したもので、生地の色味にこだわりました。全身の装飾に関しては、今回は造形師さんに依頼して、細かく注文しながら一式を作成していただきました。頭の装飾やベルトなどは、ピッタリのサイズになるように調整してもらったので、いい感じに仕上がっていると思うんですけど、いかがでしょう?」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB











