ソムタム田井のコスプレリポート:「着せ恋」喜多川海夢コスプレ ギャルっぽさにこだわり
配信日:2025/07/06 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のアニメイベント「AnimeJapan 2025」で撮影、インタビューした、「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする(着せ恋)」の喜多川海夢に扮(ふん)するりさまるさんと、猫目さゆさんを紹介する。
コスプレを題材にしたテレビアニメであり、7月に第2期がスタートした「その着せ替え人形は恋をする」は、コスプレ界隈でも人気の高い作品の一つ。
ヒロイン・喜多川海夢の素の状態はもちろん、作中で彼女が扮する黒江雫やブラックロベリア、リズ、十六夜ありさといったキャラクターたちのコスプレも人気で、第1期を放送していた2022年1~3月頃から、同作のキャラに扮するレイヤーは急増。
開催時間の長いイベントでは、途中で衣装を着替えて2バージョンの「着せ恋」コスプレを楽しむ参加者もおり、“異なるキャラに扮した喜多川海夢”同士で併せを行う…など、本作ならではの組み合わせでイベントを満喫しているグループの姿もよく見かける。
猫目さゆさんが扮するのは、黒江雫のコスプレをした喜多川海夢。目元と妖艶な雰囲気の再現にこだわったという。
「注目していただきたいポイントはアイメークです。雫たんの目元を再現するために、アイシャドウは赤色を多く使って。つけまつげも目尻にかけて毛量が多くなるように調整するなど、いろいろ工夫しました。また、鼻と頬に少し赤みを入れることで妖艶な雰囲気も出してみました」
りさまるさんが扮するのは、“黒江雫のコスチュームは着ているものの、ウイッグなどは付けていない状態の喜多川海夢”という、フィギュアでリリースされたバージョンのコスプレで、海夢の特徴であるギャルっぽい表情や仕草の再現に注力したと話す。
「喜多川さんは笑顔がチャーミングなので、明るく元気な表情を作ることを意識しました。『着せ恋』を知らない方でも、見た瞬間、“このキャラクターはギャルだな”と認識してもらえるように、全力でギャルっぽさを表現したつもりなので、うまく伝わっていたらうれしいです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB