ソムタム田井のコスプレリポート:パキスタン育ちの「ニーア」2Bレイヤー 刀を手にした立ち姿にこだわり
配信日:2025/08/02 20:55
![「NieR Re[in]carnation」のヨルハ二号B型のコスプレを披露したあみゅねしあさん](https://c.mechacomic.jp/images/news_article/20250802/20250802dog00m200025000c/001_size5.jpg?eeedb7c1970a518569eff0a9961e7ff0509764bd81df9a43af0fc63a829457bd)
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、ニコニコ動画の世界観をリアルに再現した大型イベント「ニコニコ超会議2025」で撮影、インタビューした、NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)」のヨルハ二号B型に扮(ふん)するあみゅねしあさんと、「モンスターハンター」シリーズのナルガ装備を着こなす白冥にあさんを紹介する。
特徴的な武器を手にしたキャラクターのコスプレをする場合、あらかじめ“その武器ありき”のポージングもしっかり考えておかないと、ただ武器を持っているだけ感が強くなり、写真を撮っても締まりのない立ち姿になってしまうことが多い。
あみゅねしあさんは2B(ヨルハ二号B型)のコスプレをするにあたり、メークやウイッグの調整に加え、刀を格好よく見せるためのポージングも入念に練習してきたという。
「昨年のニコニコ超会議にも参加したのですが、たくさん写真を撮っていただいて、イベントそのものも楽しかったので、今年もコスプレで遊びに来ました。こだわったポイントを挙げるとしたら、刀を持ったキャラクターのコスプレをするのは初めてなので、何度もゲーム画面を確認しながらポージングの練習をしてきたことです。それとこちらの衣装は『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』ではなく、同作と同じ世界観のスマートフォンゲーム『ニーア リィンカーネーション』に登場する2Bのコスチュームになります。こんなバージョンの衣装もあるとは知らなかった……と喜んでくださる方が多くて、コスプレに挑戦したかいがありました!」
一方の白冥にあさんは、これまでに他のイベントでも着たことがあるというナルガ装備で「ニコ超」に参加。細部の造形に関しては着るたびに改良を加えているそうで、今回はシルエットをきれいに見せるべく、肩、胸、足のパーツに手を加えたと話す。
「これまでにも何度か着たことがある衣装なんですけど、今回はより再現度を高めるためにたくさんの箇所をバージョンアップしました。細かく説明しますと、まず、肩の装備を固定するための紐とネットはつなぎ目をなくし、胸の骨もきれいに見せるために4本を等間隔で固定しています。それと、足の装備も注目していただきたいポイントで、ボヨンとした丸みとゴツゴツした質感を表現したくて、いろいろ試行錯誤しながらこちらのシルエットに仕上げました」
衣装の手直しに加え、今回は体づくりにも注力した。
「こちらの装備を格好よく着こなせるように体づくりも頑張って。筋肉質であり、女性らしいしなやかさも感じてもらえるようなスタイルを目指して、毎日、筋トレを続けました。余談ですが、このたびの『ニコ超』ではステージ企画にも呼んでいただいて。そちらでパフォーマンスを披露するために、ハンターらしい動きや表情などもたくさん練習してきました。いつか『モンスターハンター』の公式レイヤーを務めさせていただけるように、これからも『モンハン』愛を詰め込んだコスプレに挑戦し続けます!」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB