独占有名人インタビュー:平祐奈:「未成年だけどコドモじゃない」主演女優の理想男性は“お殿様”? いつも想像力爆発!「私が漫画のキャラなら…」
更新日:2017/12/21 10:00
清楚な雰囲気と確かな演技力で、映画やCMにひっぱりだこの実力派若手女優・平祐奈さん。「青空エール」(2016年)や「きょうのキラ君」(2017年)など、恋愛漫画の実写映画にも数多く出演しています。家族のことが大好きと公言する平さんの理想の結婚相手にも迫ります!
平祐奈
なんでも想像するのが好き
――平さんは普段どれくらい漫画を読みますか?
私立の女子校に通っていたんですけど、校則で漫画が禁止だったので自然と漫画を読まずに育ってきたんです。漫画を読むようになったのは、『おはスタ』(テレビ東京系列)に「おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!」(2012年~2014年)というユニットとして出演していたとき、番組内の漫画紹介コーナーがキッカケでした。最初の頃は読み方も何も全然わかっていなくて(笑)。最近は漫画原作の映画化などのお話をいただくようになって、よく読むようになりました。
――漫画スタートが遅かったんですね。今はどんなものを読んでいますか?
今は「はだしのゲン」(中沢啓治/汐文社)を読んでいます! この前、19歳の誕生日プレゼントで頂いたんです。もともと、ジムのトレーナーさんに「読むと人生観が変わるよ」ってオススメしてもらって。とても残酷なお話なんだけど、戦争を直に体験していない今の自分たちにとってはすごく大切で知っておかなきゃいけないと思いながら読んでいます。
平祐奈
――平さんが「はだしのゲン」とは意外ですね。他に読んでいるものはありますか?
「10万分の1」 (宮坂香帆/小学館) という作品を、事務所に薦めてもらって読みました。私はどちらかと言うとじっくり読んでいくタイプなんですけど、完全に入り込んでしまって一気読みしちゃいました。それくらい感動的な話で、切なくて泣けるストーリーなんですよ。もう新刊が待ち遠しくて待ち遠しくて……。
- 少女漫画 10万分の1
- 3.9 (1872件)
――平さんは紙の本で読むのと電子では、どちらが多いですか?
どちらも読みますよ。今は電車乗るとみんなケータイで何かしら見ていますよね。大学の友達もケータイで漫画を読んでいる子が多いです。よく考えるんですけど、これだけ普及しているケータイが世の中から無くなったらどうなるんだろう?って。私はいざそうなっても困らず、普通に生きていられるようにイメージトレーニングしています。
――なかなか面白い想像ですね(笑)。
子どもの頃から、なぜかそういう想像をする習慣があるんです。例えば、自分は人間として生きているけど、もしかすると別のどこからか操られているんじゃないか?とか(笑)。でも、多かれ少なかれ人間そんなことを考えることもあると思うんですけど、家族やまわりの人に聞くとあんまりないみたいで、私が変な人間なのかなって。
平祐奈
――役者のお仕事をするうえで、そういう想像力は良い方向に働きそうですね。役作りで「もし自分がこの人物だったら…」と深く入り込めるというか。
そうですね。自分が演じる人物になりきって台本を読むので、笑顔になったり涙を流すこともあります。あと、役作りの面では、自分の周りでその役柄に近い、似ている人を探して人間観察します。それで、その人がすることやしそうなことを考えたり、表情を参考にしています。
――人気少女漫画「未成年だけどコドモじゃない」 (水波風南/小学館) の実写映画版が12月23日から公開されますね。ヒロインの折山香琳(おりやま かりん)をどう演じましたか?
今回の「みせコド」は、香琳ちゃんの明るくて前向きな性格が自分に近いと思って、自然な感じで取り組むことができたし、演じていて楽しかったです。監督の英勉(はなぶさ つとむ)さんと最初にお話したときに、原作に寄せすぎなくていいと言っていただいたので、自分なりに香琳ちゃんをイメージしました。
――性格が香琳ちゃんと近いということで、普段の平さんはどんな感じですか?
普段の私がちょっとパワーアップしたのが香琳ちゃんなんですよ(笑)。「悩みありますか?」と聞かれても、ないって答えるくらい私もポジティブです。あと自分の感情や気持ちをストレートに出すところも似ているかな。
――「みせコド」には、鶴木尚(つるぎ なお)と海老名五十鈴(えびな いすず)というそれぞれ異なるタイプの男性が登場しますが、平さんご自身としてはどちらの男性により惹かれますか?
- 少女漫画 未成年だけどコドモじゃない
- 3.7 (1124件)
民法七百五十三条(婚姻による成年擬制)未成年が婚姻したときは、これによって成年に達したものとみ...
香琳ちゃんには理想の王子様像があって、幼い頃から彼女のことを知っていて全て受け入れてくれるリンリン(五十鈴のあだ名)がいるのに、やっぱり「自分の好き」(=尚センパイ)を優先するんだなって。私は結婚で考えたら絶対リンリンだよ!とも思うんですけど、実際に尚センパイみたいな人が現れたら、どうなっちゃうんだろうって気持ちもあります。すごく悩みますね……。
平祐奈
「みせコド」の“見せどこ”はたくさん!
平祐奈
――映画版キャストの尚センパイ役・中島健人(Sexy Zone)さんとリンリン役の知念侑李(Hey! Say! JUMP)さん、二人とも漫画からそのまま出てきかのようにキラキラしてカッコイイですよね。
最初にお二人だって聞いたときに、すごくピッタリだなと思いました。原作を読んでいる方もそのまま入っていけるんじゃないでしょうか。可愛らしい感じと男らしい部分を併せ持ったリンリンも知念さんがバッチリ演じきっています。
――撮影現場はどうでしたか?
監督の英さんが本当にパワフルな方で、映画もコメディータッチなので、朝から一日中ずっと笑ってるような現場でしたね。
――何か印象に残っている出来事はありますか?
香琳ちゃんと尚センパイが学食で素うどんを食べるシーンですね。そこにリンリンがやってきて、驚いた香琳ちゃんがうどんをぷーっとふき出しちゃうんですけど、これがなかなか上手くいかなくて…。ふき出したうどんをリンリンが避けて奥の人に貼り付くとOKなんですけど、どうやってもリンリンに当たっちゃって。もう知念さん(リンリン役)に謝りっぱなしでした。口の中で噛んでいるうどんをどれくらいの大きさに切って出せば良いのかとか…何回もトライしました。うどんをふき出すって大変だなーと。
平祐奈
――好きなシーン、気に入っているシーンはありますか?
香琳ちゃんが16歳のお誕生日を迎えるシーンで、パパ(髙嶋政宏さん)とママ(シルビア・グラブさん)がバーズデーソングを歌ってくれるんですけど、映画『ラ・ラ・ランド』に負けないくらいお二人が素晴らしくて楽しいので、ぜひ観てほしいです!
他にもいっぱい好きなシーンはあります。香琳ちゃんと尚センパイの会話シーンで、中島さん(尚センパイ)に偶然蚊が止まったんですよ。でも、カメラは回っていたので私は香琳ちゃんとして「ついてるよ!」みたいな感じ蚊をピッと払ったんです。さすがにもう一回撮り直しかなと思ったんですけど、監督がOKを出してくれて、中島さんも私も「今のOKなんだ!?」ってオロオロしちゃって。そういうアドリブ的なシーンも観てほしいですね。
――アドリブシーンも多いということで、尚センパイ役の中島健人さんとの息もぴったりだったんですね。
中島さんは控室とかでも尚センパイが言いそうなセリフをバンバン言ってくれたり、掛け合いをしていたので、香琳ちゃんと尚センパイみたいな関係を自然に作ることができました。監督もそうだし、共演の方々もスタッフさんも賑やかで、とても楽しい現場だったし、それが映画にも出ていると思います。舞台が学園なので、また違った青春時代を過ごしたみたいで、とても充実した撮影期間でした。
私は“白馬に乗ったお殿様”がいい
――2018年には、こちらも漫画原作「ハニー」 (目黒あむ/集英社) の実写映画も控えていますね。
- 少女漫画 ハニー
- 4.2 (2537件)
それはまだ中学の頃。雨の中道端に1人の不良が倒れてるのを発見した奈緒ですが、ヘタレのために絆創...
「みせコド」の香琳ちゃんは自分に近しい性格で、「ハニー」 (目黒あむ/集英社) の小暮奈緒(こぐれ なお)は内気な女の子でまた違ったタイプだから、ここどうしよう、あーしようこうしよう、と考えるのが楽しいです。毎回違った人物になれる役者のお仕事は本当にやりがいがあります。
――今後、演じてみたい漫画のキャラクターはありますか?
ちょっと不良っぽい女の子とか、悪役もやってみたいですね。あと、もう実写化しているけど「セーラームーン」(武内直子/講談社)にも憧れるし、「ちびまる子ちゃん」 (さくらプロダクション/集英社) もずっと漫画とアニメを観ているので、まるちゃんか野口さんをやってみたいですね(笑)。
平祐奈
ようやく色々な漫画に触れるようになってきたので、「もし自分がこのキャラだったら…」と考えながらいつも読んでいます。
- 少女漫画 ちびまる子ちゃん
- 4.5 (1504件)
“さくらももこ”は小学3年生。とても小さくて女の子だから“ちびまる子ちゃん”とよばれている。 ...
――最後に、この先もお仕事でもプライベートでも挑戦したいことや夢はありますか?
連ドラに挑戦するのが今の目標ですね。映画とドラマでは芝居の内容や撮影の仕方も変わってくると思うので、もっともっと勉強していって色々な役柄にチャレンジしていきたいです。
プライベートの夢は、お姉ちゃんのように素敵な結婚をすることですね。自分もいつかしたいです。相手は和風で落ち着いた人! 香琳ちゃんの尚センパイはまさに“白馬に乗った王子様”だけど、私は“白馬に乗ったお殿様”みたいな人が良いです。
平祐奈
インタビュー中も元気一杯の平さん。役者のお仕事に学校に、毎日が楽しくて仕方ないそうです。そのパワーで今後もたくさんの人を明るくしてくれそうです!
写真:下山展弘
ヘアメイク:サトウ アツキ
スタイリスト:川上舞乃
衣装協力 viviennetam、Rem
プロフィール
平祐奈(たいら ゆうな)
1998年11月12日生まれ、兵庫県出身。2011年に映画「奇跡」で女優デビューし、翌2012年には「おはスタ」(テレビ東京)のおはガールとして起用され、注目を集めた。「青空エール」(2016年)、「きょうのキラ君」(2017年)など、漫画原作の恋愛映画にも多く出演しており、実力派若手女優として名を馳せている。2017年公開の「未成年だけどコドモじゃない」では、天真爛漫なお嬢様であるヒロインを熱演した。女優業だけではなくバラエティ番組でも天然発言で人気を博し、2017年からは「もしもツアーズ」(フジテレビ)の準レギュラーとして活躍。
◆2017年12月23日公開 主演映画「未成年だけどコドモじゃない」 公式HP
◆平祐奈さん 公式Twitterr
https://twitter.com/harikiri_tiger
◆平祐奈さん オフィシャルブログ「祐奈でSKY!?」
https://ameblo.jp/yuna-taira
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作者
小山喜崇
昼は編集者、夜はイラストレーターとして働く。好きな漫画は、吉田戦車や和田ラヂヲ、漫☆画太郎などのギャグ作品。記事タグ
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