福原遥インタビュー(前編):トランプ最弱のマイペース女優!?お互いの鼓動の音が聞こえる告白シーンにキュンキュンした撮影現場エピソードとは?
更新日:2019/05/28 10:00
“クッキンアイドル・まいんちゃん”として、子役時代にブレイクし、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」など現在も話題作に多数出演する福原遥さん。声優や女優、モデルなど、幅広い活躍をしている福原さんですが、素顔は少女漫画に憧れる普通の女の子!?映画の撮影風景や、大好きな憧れの女優さんなど、仕事の裏側にも迫ります!
福原遥
一生、演技で生きることへの覚悟
――福原さんといえば「まいんちゃん」のイメージが強い方もいるかと思いますが、いつ頃から女優を目指していたんですか?
この世界に入ったのは幼稚園の頃。ダンスを学びたくて入ったのが、子役事務所だったんです。その頃は子どもでしたし、真剣に「一生お芝居の仕事をしたい」と考えているわけではなかったと思います。いろんなお仕事を経験して、本気で考え始めたのは4~5年前くらいからかもしれません。
福原遥
小学4年生から中学2年生まで、料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK教育テレビジョン)で「まいんちゃん」を演じていたんですが、それを見てくれていた方からは「大きくなったね」って驚かれることが多いです。私が演じていた「柊まいん」がいまだに皆さんの印象に残ってくれていて、女優として嬉しく思います。
――漫画原作の作品に出演されることも多いですが、普段から漫画は読みますか?
あまり漫画を読むタイプではないんですけど、小学校で毎日「朝の読書タイム」があって、その時間に「なかよし」(講談社)や「りぼん」(集英社)をみんなで回して読んでました。漫画でも教科書でもなんでも、好きな本を読んでOKだったんです。
漫画原作の作品に出るときは、監督さんの意向によって、しっかり読み込むかどうかはバラバラなことが多いです。11歳の頃に出演した映画の原作漫画 「昴 スバル」 (曽田正人/小学館) は、面白くて全部読んだ記憶があります。
- 青年漫画 昴 スバル
- 4.1 (222件)
「グッドモーニング・コール」 (高須賀由枝/集英社) では、「漫画と同じ角度、同じ表情で演じてみよう」と挑戦したんです。共演者の方と一緒に、漫画を片手に見比べながら、原作ファンの方が納得できるレベルの完全一致を目指して…役作りがすごく楽しかった作品です。
作者の高須賀先生とは今でも交流があり、とても思い出深い作品です。
- 少女漫画 グッドモーニング・コール
- 4.2 (903件)
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相手の鼓動が聞こえちゃう!? ストレートな告白にキュン
――逆に、監督さんから「原作を読まないでほしい」と言われた作品はありますか?
映画「4月の君、スピカ。」は、監督とプロデューサーさんに「福原さんはそのままでお願いします」と言われました。
確かにざっくり原作を読んだ感じだと、私が演じた早乙女星(さおとめ せい)は、同じおとめ座だったり、星占いが好きだったり、自分に似ている部分がすごく多くて、「変に作りこまずに私なりの星を演じよう」と、入り込みやすい役柄でした。
星の髪形に合わせようと思ってロングヘアをばっさり切ったんですけど、そのおかげで気持ちもしっかりと切り替えて撮影できました。人生初のショートヘアなので、いまだにちょっと慣れません(笑)。
福原遥
――原作では主人公がちょっぴり意地悪で強引な学年トップの秀才・宇田川泰陽(うだがわ たいよう)と、天文好きで無口な好青年・大高深月(おおたか みづき)との間で三角関係になりますが、この二人のどちらの方がタイプですか?
泰陽も深月も魅力的なので…悩みますねぇ。
…でもやっぱり、もし私が実際に星の立場だったら、泰陽を選ぶと思います。ストレートに気持ちを伝えてくれるところにキュンキュンしちゃう!
映画の撮影では、泰陽が体育館で自分の思いを星に伝えて、星の手を自分の胸に当てて「俺は本気なんだ!」と言うシーンがあるんですけど、普通にときめきました(笑)。
- 少女漫画 4月の君、スピカ。
- 3.9 (2023件)
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「君スピ」は共演者みんな年齢が近くて、撮影現場は本当に学校みたいで楽しかったです。長野県の千曲市で2週間くらい泊まり込みで撮影したんですけど、そこで皆の絆が一気に深まりました。
――作者さんが最終巻に撮影風景を漫画で描かれていましたが、すごく楽しそうな現場だったようですね!
何日間か、原作者の杉山先生が撮影風景を見に来てくれたんですけど、それを漫画にしていただいたんです! 「えっ、こんなところまで見てたの!?」って思うくらい、細かいところを描いていただけて、やっぱり漫画家さんって見るところが違うんだなぁって感動しちゃいました。
福原遥
漫画の原作から学ぶ“目の演技”
――星のような透明感のある清純派のイメージがある福原さんですが、「賭ケグルイ」 (河本ほむら・尚村透/スクウェア・エニックス) ではダークなキャラクターに挑戦していましたね。
私は映画オリジナルキャラクターを演じたのですが、テレビドラマシリーズの時からのファンだったので「私も賭け狂える!」と嬉しさ半分、今まで演じたことのない役柄に不安半分でした。
福原遥
主人公の蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)を演じる浜辺美波ちゃんや、早乙女芽亜里(さおとめ めあり)役の森川葵ちゃんが、原作そのままなんですよね。私はオリジナルキャラクターだったんですけど、原作の漫画をしっかり読み込んで、狂った時の目の表情などを意識して役作りをしました。例えば「このシーンで黒目が小さくなる」「狂った時には目を光らせるような効果が入る」とか。
やっぱり一番好きなのは、夢子と芽亜里の二人の最初のバトルシーンですね。その先、話が進むごとに賭ける金額も大きくなって真剣度も高まっていくので、観ていて緊張してしまって…。最初のバトルでも、現実的に考えると額は大きいんですけど(笑)。
――福原さん自身、カードゲームのような勝負事は強い方ですか?
顔に出ちゃうのか動きが緩やかなのか、ものすごく弱いんですよ…。でも、カードゲームは大好き。トランプとかUNOとか、毎日持ち歩くくらいハマってます。
「君スピ」のメンバーでもよく合間にやってたんですが、深月役の鈴木仁くんと私がものすごくカードゲームが弱くて、他のみんなに「相手にならない」って呆れられてました。
福原遥
ある日、どっちが最弱かを決めようと、手持ちのカードを順番に出していって、先にカードを出し切った方が勝つ「スピード」というゲームをしたんです。…そしたらお互いに遅すぎて、“スピード”じゃなくなっちゃって、もう笑っちゃって勝負になりませんでした。もし私や仁くんがあの学園に入学したとしたら、すぐにポチ・ミケ(漫画内での「負け組」)ですね(笑)。
- 少女漫画 4月の君、スピカ。
- 3.9 (2023件)
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写真:原恵美子
ヘアメイク:及川美紀
スタイリスト:船戸唯
プロフィール
福原遥(ふくはら はるか)
1998年8月生まれ。埼玉県出身。2009~2013年にかけて「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK教育テレビジョン)にて主人公の柊まいんを演じ、一躍脚光を浴びた。2019年にはドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日テレ系)に出演し、気の強い毒舌な水越涼音役を務めるなど、幅広い演技で女優として活躍している。劇場アニメ「プリキュア」シリーズに出演するなど、声優としての活躍もめざましい。
◆福原遥 研音 公式サイト
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◆福原遥スタッフ 《公式》Twitter
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◆福原遥 公式Instagram
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◆福原遥 オフィシャルブログ「HARUKA ROOM」
https://ameblo.jp/roomharuka
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