5.0
宵さん
内容も挿絵もとてもお気に入り。
よくまとまっている。
何度も読み返しては、ついつい感情移入してウルウルしてしまう。
こういう男前、実際はいないかもしれませんが、憧れます。
2人出会えたことが、僥倖ですね。
ただ、家を出る覚悟で、数日前に支度を終え、色々と思い悩む時間は山ほどあったはずなのに、いざ家を出たら、行き先を全く考えてなかったというのはやや疑問。
寺社仏閣へ向かうという手もあるように思う。
しかし、それは伏線にないから、ヒーローに見つけて貰いにくくなってしまうが。
また、隔離された境遇と思い詰めた思考だと、とりあえず家を出ることに意味があって、その後はノーアイデアというのも、うなづけるといえばうなづける。
と、あれやこれや妄想する楽しみもそうひっくるめて、この小説はかなり上位で面白い。
- 4