みんなのレビューと感想「[小説]愛される狼王の花嫁【特別版】(イラスト付き)」（ネタバレ非表示）

チェコの美しい光景が目に浮かぶ様です

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生まれつき耳が聴こえず身寄りのない悠羽はプラハの大学で清掃員として働いています。
亡くなった祖父が修復作業をしていたタペストリーが大好きで、その物語の登場人物の人狼王アレシュに恋をしてしまうほど。
そんな悠羽の前に突然アレシュが姿を現し、タペストリーで描かれている国、ボヘミアへと誘われていきます。
タペストリーでアレシュやボヘミアに起こる出来事を知っている悠羽は預言者及びアレシュの伴侶として暮らしていくことに。

悠羽は線が細く儚い感じなのですが、自分を犠牲にしてもアレシュの未来を守ろうと行動する健気さと芯の強さがいじらしい。
アレシュは通常はヒト形態の人狼で自由に変身することが出来ず武芸は苦手、、とよくある獣人物とちょっと違う感。

異国情緒あふれる幻想的な世界でお話は進んでいきます。弟王子や隣国の裏切りでどうなるかとハラハラしましたが幸せな結末で一安心しました。(本音は裏切り者にはきっちり責任を取ってもらいたかったけど)

ただ私の理解力の無さのせいかもしれませんが、過去と現在がごっちゃになって分かりづらいところが。
イラストはお話の世界観にぴったりでとても素敵です。