【ネタバレあり】修羅の棺のレビューと感想（2ページ目）

サスペンスものです。

婚約し、幸せ絶頂だった主人公の
父親が突然謎の自◯。
父は自◯するはずがないと独自に調べ始めようとするが今度は婚約者が何者かに強◯され、その後自殺。主人公も重症を負い男としての機能を失うが、事件の真相を追い求め、父を◯し婚約者を襲った犯人に復讐するため、女性として生きていくことを決める。

が導入部分です。

面白かったです。

絵が魅力的

復讐にいたるエピソードはやはり痛々しくて、とくに最初のほうですが、シーンによってはつらくなる人もいるかも。そんな主人公の苦悩を描きつつも、絵がとても魅力的！「いいなあ、こんなスタイルの人ばかりだったら…」と思わずにいられないほどの美形揃いな世界観です。

なぜ、かおるがいきているともっと早くわからなかったんだろうとソウセイの今まで失ったもの苦しみを考えると最後は、ん？？と思いました。
最後まで食い入るように読んでいて、本来ならばカオルが生きているのは嬉しいはずなのに複雑でなかった方がいいシーンだなと思いました。

登場人物が魅力的

幸せに溢れた場面から一気に理不尽でやりきれない状況になる最初の段階で
よく考えられた作品だなと思いました。
親の学生時代まで遡る時間軸と因縁、主人公が性別を変えて復讐を成し遂げていくという暗い展開ですが、
その中で新たに出会い支えてくれる人達との関係性は温かい救いを感じます。

その果てには、、、

大切な人たちが闇に葬られ自身も惨い方法で幾重にも殺され(同然)、凄絶な死 を 凄絶な生 にかえ、全てを賭して復讐する以外に彼にとって何の意味もなく―修羅の道を進んだその先に自分の棺が蓋を開けて置かれていると解かっているとしても…。最後に蒼星は救済されるのでしょうか...

無料分で、かなりハマりました。
父、婚約者を殺され、自分も生殖器を破壊され、復習のために性転換までしていき、33年前の事件を解いて行く話。

ここからは、最後のネタバレです。。
ご注意ください。

婚約者が記憶はなくしていたものの、生きていたのは良かったです。

性転換してバレエ…すっごい発想（笑）ですよね。ホモの弁護士とかバイの秘書とか、なんか時代の最先端でございます…

逆だったら…

凄く悲惨な身の上だし、是非、復讐を遂げて欲しいと思うけれど、男性が女性になって復讐と言うのが、要はオネエになったということなわけで。どうも迫力に欠けてしまって惜しいなと思います。これが女が男とか、男装で…とかなら絵とも合っていたかも。

最愛なる自分の父親と恋人を奪われて、
復讐と言う化け物に取り憑かれる主人公。
性別を変えて、真実を求めて復讐だけに生きる、、、。
辛いだろうし、哀しいだろうけど、それが生きる術でしかないと思うと切ないように思えます。
行き着くところに何があるのか、とても気になります。

大切な人を亡くし、自らも男性機能を奪われ、考えついた先が女性への変貌とは復讐方法には無かったストーリー。これがまた綺麗で。現実に女性としての機能を手術で造れるわけだから無理な話ではない。そこに絡む復讐相手や関係者が様々な人間関係でハラハラします。