みんなのレビューと感想「[小説]置き去り姫と黎明の騎士王」（ネタバレ非表示）

ヒーローが不器用だけどなんだかんだヒロインに惹かれているのが丸わかりだったので良かったです。ヒロインもちゃんと芯をもったヒロインだったので好感が持てました

疎まれ憎まれのよくあるパターンのお話ですが、薄幸な女の子が好きな私にとってはとても面白かったです。
ずっと甘々なのは好きじゃないのでこのぐらいが面白い。

ヒロインの名前がリジィアってなんか読みづらくて覚えづらい。シルヴェリオとか点々つける名前が好きなのだろうか。話自体は面白いけど、ヒーローとかヒロインの名前も割と大切なんだなとこの作品読んで思った。

自然に読めました

ストーリー展開が自然でヒーロー、ヒロインの関係の変化、話の進行がすんなり読めました。
ヒロインがとてもナチュラルで健気な王女で好感持てます。
ヒーローはかっこいいです。
エッチも自然でムードありました。

冗長

城が炎上して姫である主人公が一人取り残されるという、やや有りがちなシーンから始まったものの最初は勢いがあってぐいぐい引き込まれました。

残念なのは色々盛りすぎて途中から話がだれてきたこと。
エロシーンは飛ばし読みしてストーリーを追いましたが長い！！
二人が結ばれてからヒーローと敵がそんなことやあんなことをしてダラダラと…。

主人公の不遇なところが小説の肝だと思うので(違ってたらすいません)敵はささっと片付けつつも家族のセリフなどで尖った演出をしたり人間模様の見せ方は他にもあるかと思います。

教皇とか付き添いの神父とか盗賊の親分とか終盤で新キャラを続々登場させるなよ(^_^;)
話を全体的にスリムにしてその分、恋する二人の間に感情のジェットコースターを作ったほうがエロシーンも鮮やかになるのではと思いました。

絵は…主人公の黒髪にガーネットの瞳。
設定が素敵なだけに惜しい～。

小説は初めてでしたがあっという間に読んでしまいました！
ストーリーもよかったです！
もう少し安く読めたらなと思います。

捨て去ることの出来ない憎しみや悲しみを抱えた人々ばかりに囲まれたなかでも、ある意味純粋さを失わない主人公に引きずれるように心を占めていた憎しみが少しずつ愛情にすり替わっていく様子がよく描かれていると思います。

テンポが非常によくない

キャラ設定もストーリーもしっかりしているし、ベッドシーンや闘いなど、どんなシーンも安定して書けているのに、ものすごくテンポが悪い。
最終決戦までがやたら長く、そこまで行くのに、ムダなベッドシーンが何度もあって正直気持ち悪くなって、何度も読むのを中断してしまった。

敵の居場所も分かっているのに、それまでなんで攻め込まなかったのかが理解できない。構成的には「仲間が集まった、さあ行くぞ」的なことなのだろうけれど、シルヴェリオが仲間になったのは偶然だしね…
もっとちゃんとしたキッカケを書いて欲しかった。

ヒロインがヒーローを好きになったキッカケもあやふやなままだし…敵と容姿が似ているヒロインを早々に溺愛するヒーローにも違和感がある。

これだけしっかり書ける作家さんなら、その辺りをもっと自然に上手に構成できるのでは？と思った。

本文は☆4だけど、イラストが素人の下絵かと思うほどひどいので☆3にします。
プロポーションとか表情とか、仕上げの完成度が低すぎて興ざめしてしまう。

しっかりしたお話

ストーリーもしっかりしてるし、ヒーローとヒロインの感情もしっかり書かれていて最後まで楽しく読めました。
ヒロインの控えめだけど卑屈になりすぎないところは良かったです。

(о´∀`о)

ヒロインの愛され感がすごくてキュンキュン♡
心境もよく書かれていました。
ストーリーもしっかりしていて、読みごたえがありました。