【ネタバレあり】鎌倉けしや闇絵巻のレビューと感想

セオリー過ぎる
自分は何の努力もなしに、ある日突然
特別な能力持っていて
必要としてくれる相手は人も羨む美形…
しかもその美形2人から必要とされて～とか
夢見る夢子ちゃんの世界？
昔から見てた作家さんだけと、
私の年齢が上がりすぎて
感じるものが違ってしまったのかも知れません。

こんな古風な設定でミステリアスなダークファンタジー…読み始めたら止まらない止まらない！
ストーリー設定もわかりやすくて、その“仕事”はまさにヒューマンドラマの真骨頂。
読み応えあります。
ただ絵が少し古く感じるかもしれませんが、読み進めればそんなこと全然気にならないくらい面白いですよ！
おすすめの作品です！

人の忘れてしまいたい記憶を消すケシ屋
ケシ屋を現実に戻す留
両者を護る護
1人欠けても危険が伴う家業
留の後継者候補として今まで普通の生活をしてきた女子高生
人の心の闇は奥深い

こちらの作家さんの摩訶不思議なお話は本当にどれも面白くて大好きです。このけしやのお話も色々と考察しながら読み進められて楽しかったです。

けしや

けしやがプチコミで連載していた頃は中々読む機会がなくてこうして読めることは嬉しいですね
蒼と菜乃葉のこれからが楽しみだけど護の青志郎の心配をよそにけしや仕事しちゃって大丈夫かなぁ〜
2人がまだ高校生なのが大変…菜乃葉の女子校では蒼のことは有名人だから色々ありそうかな。

記憶を消す能力

悪用しなけらばいいけど・・・と、余計なことを考えてしまった。どこからでも読める感じです。ポイントがあれば読んでみようかな、くらいの気でいます。

赤石路代先生

赤石路代先生好きです。少し切ない部分もあって、絵の感じとマッチしてて読みやすかったです。お菓子とおばあちゃんが好きです。

消すことの意味

赤石先生、懐かしい。古都鎌倉は大好きな街なので、そこが舞台なのもまた嬉しいです。
消したい記憶は人には必ずあると思うが、大抵の場合、人は嫌なことは忘れてることが多い。
時に思い出すことがあっても防衛本能で脳が忘れさせるのだと思う。
生きていくのに支障をきたすほどの、例えば酷いイジメや殺〇の記憶、そんな人の記憶を消す生業が「けしや」。
主人公の蒼君は、依頼人の辛い記憶をすべて消すでのではなく、その人にとって必要な部分や思い出は残していくという優しい「けしや」さん。
後で、その優しさが「ケシ」の蒼君や「トメ」の菜乃葉ちゃんを苦しめなければいいと願う。

不思議な仕事を手伝うことになった主人公の、
素直な発言や、疑問をはっきり口にだすのが
読んでいても気持ちいい話。

この作品は約10年くらい前にプチコミなどで連載されていた作品

昔から日本の古い都のそばに点在し、人づてにその存在を知られてきた「けしや」それは依頼を受けて人の記憶を消す商売である。