5.0
溺愛
戦場の黒獅子と呼ばれ、冷静沈着で残酷なタラン公爵ヒューと忘れ去られた16番目の王女ビビアン(ルシア)の愛のない契約結婚から始まる物語。
滅多にパーティなどに参加しない公爵がビビアンのことが気になるあまり5回も出世したり、今までの彼だったら絶対しないような契約婚に同意してしまったのは、きっと運命だったのかもしれない。
彼女が微笑み、彼の名前を呼びそして触れるたびにヒューの心は少しずつビビアンに傾いてゆき、北部の領地に帰ってからは彼女への溺愛ぶりは、より加速されてゆく。
彼を愛さないと誓ったビビアンも、いつしか彼の訪れを心待ちにし、愛している事に気がつく。
愛しあっているのに、それを互いに告げることなく、タラン家の秘密とビビアンの秘密が交差し新たなドラマが始まりそうで目が離せない。
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