5.0
2巻(10話から)が印象に残っています
強面で喧嘩っ早いけど、本当は優しくて素直な竜さんと、優等生でイケメンの、だけどブサカワ好きな志摩くんとのラブラブな毎日のお話かと思っていましたが、とても深いお話でした。大好きな作品です。特に印象に残っているのは、2巻の竜さんの卵焼きからの手作り弁当のエピソード。志摩くんの寂しさが浮き彫りになります。世間でワルと言われている竜さんの家庭はとても仲がよく、なんの問題もないと思われる志摩くんは理由あっていつもひとりぼっち。そんな志摩くんを竜さんがやさしく包み込むシーン。お互いがお互いを救っているようです。最終巻では、このそれぞれの家庭事情で二人の感じ方が違うところが作者さんはうまいと思いました。一人になれている志摩くんの感じる寂しさより、家族や友達に囲まれていた竜さんの感じる寂しさは大きくて。ふたりともお互いを気遣い、言葉にしなくても相手の不安な気持ちに気がついてケアしています。優しい物語だと思いました。続編がぜひ読みたいです!
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