【ネタバレあり】いのち輝いてのレビューと感想

いろんな短編のお話があります。心にしみる話、考えさせられる話、いろいろなタイプの話がありますが、子供の地図シリーズが一番身近に感じたかなぁ。
自分の子供の成長と照らし合わせたりして…

短いシリーズなので、サラリと読めます

ちょっとストーリーに癖があって好き嫌いが分かれる作品かと思いました。その分オリジナリティがあり、ハマると逃げ出せません。

どのエピソードも

基本的にどのエピソードもハッピーエンドで良いです。スキャンのせいか文字が読めないことが多いです。拡大もついていないです。
ストーリーは基本的にモヤモヤするところから始まって、最後は切ないような嬉しいハッピーエンドです。泣ける時もあります。

女性が主人公のヒューマンドラマ。すごく細かく心情などが描かれていて、最後に子供と再会する時は泣いちゃいました。他の話も読んでみます。

ゆきはふりつむ。

「ゆきはふりつむ」主人公が実子と養子と露骨とまでは行かなくても差別待遇してました。
義理のお姉さんから「いずれしっぺ返しが来る！」と怒られました。
案の定、二人の子供が大人になってからしっぺ返しが来ました。
優遇していた筈の実子から疎まれ「母さんが他人と暮らして上手く行く筈ない！」と指摘されました。
子供って見てないようで見てるんですよ！旦那さんは主人公を「お母さんだって苦しかった！」と擁護していたけど違うと思います。
冷遇されていた筈の養子の方が主人公を気遣っていたなんて皮肉な話だと感じます。

最初の話、3歳でお母さんと引き離された息子、ずっとお母さんの事を思って我慢していたんですよね。母も別れた寂しさは何をしても埋めることは出来なかった。そんな時息子と元夫の姿をみて、、切ないです。でも、元夫が息子の様子を見て二人を。元夫も離婚して変わったようです。

すごく暖かい話ばかりです。親だって完璧じゃない、親の弱さや悩みが隠さず描かれている感じです！
おすすめです。

養子のキヨシ君

何話かで完結になっていますが、養子のキヨシ君の話が１番好きです。
実子のアツシ君とは差別して育てていましたが、雪の日に離れで寝る、キヨシ君が、気になり、何度も母屋から行ったり来たりするお母さん。
安い服を買い与えるため、しょっちゅう破いてくるので、その度にキヨシ君の服を繕うお母さん。
キヨシ君もお母さんの愛情を分かっていて、キヨシ君が自分より差別されていると思って育ったアツシ君は、お嫁さんと自分は同居出来ないと言うのですが、そんなアツシ君を諭すキヨシ君。
本当の息子みたい、お兄さんみたいで、いい青年に育った、キヨシ君に目頭が熱くなりました。
そんなキヨシ君が選んだお嫁さんも、素敵な人みたいです。

子供にとって

母親って特別。決して離れてはならない存在。自分に置き換えても、子供と離ればなれなんて考えられない。やはり、旦那とは嫌でも仲良くしておかなければと感じました。

いいお話。

最初のエピソードが、とても良かった。でも、旦那さんも優しそうだし、３年も頑張って子育てに仕事に家事をこなしていたのだし、親子３人でやり直せなかったのかな？