5.0
画良し!&ストーリー良し! ⇒★5つ以上
2021.10.06時点で発刊されている350話まで、全て読ませて頂きました。
まずは画ですが、凄くキレイで、丁寧、かつ、表現力が抜群です!!
お箏の弦や柱はもちろんの事、場面場面の登場人物の描写(表情、髪など)や、その場の空気感、制服の模様に至るまで、細かく丁寧に描かれています。特に登場人物の感情のデフォルメ、お箏の音等、まるでその場に居合わせるかのような臨場感を受け、この作品の世界に引き込まれました。とにかく、きちんとした画を描く作家さんだと感じました。
次にストーリーですが、高校生の部活モノなので、平凡化と思いきや、主人公愛(チカ)の昔の不良時代を始めとして、各登場人物の家庭環境や背景を上手く織り交ぜて、テンポよく、飽きの来ないストーリーとなっており、先が気になる&目が離せない感満載で、知らぬ間にどんどん読み進めてしまった感じです。
・・・ということで、大変ハマり込んで読ませて頂きましたので、皆さまにもおススメしたい作品です☆彡
<<ここからネタバレです>>
実は音楽の申し子であった滝浪涼香先生作曲の「天泣」で強豪に打ち勝ち、神奈川県大会で優勝した時瀬高校は、全国大会に駒を進めます。破門となり実家を出ていた鳳月さとわも、これをきっかけに母親との確執がなくなり、実家に戻ります。
チカ達も2年生に進級し、新入部員として由永と百谷が入部。二人を加えて9人で全国を目指すことになる。演目曲は「和」(あい)で、9人それぞれにソロパートが組み込まれており、また、4人のメンバーの掛け合い部分もあり、さとわと、音楽経験者の百谷以外は苦労する。そんな中、時瀬高校は取材を受け、テレビやWEBで練習風景等が放映された。それを観たチカの昔の不良仲間の宇月が、腹違いの弟である百谷にコンタクトしたり、画策を巡らせる。筝曲部のメンバーに手を加えるぞ…と言わんばかりのメールをチカに送り付け、チカを呼び出し、仲間に戻るよう執拗に迫る。そこに、こっそりチカの後を付けてきた鳳月さとわが…。というところで350話は終わっております。
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