【ネタバレあり】オルフェウスの窓のレビューと感想(3ページ目)

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  1. 評価:5.000 5.0

    とても読み応えがありました。
    素晴らしい作品でした。

    ユリウスの悲しい運命…最後は読んでいてとても辛かったです。
    煌びやかな前半のユリウス、愛にひた走るユリウス、悲しみから身を守るための記憶喪失、そして全て思い出し…全ての謎が最期に解かれる。
    ユリウスの最後は少し駆け足気味の展開でしたが、正にノンストップで読み進めてしまいました。
    オルフェウスの窓の悲哀の伝説そのものだったと思います。

    ユリウスのことはとても悲しかったのですが、ユリウスとゆかりの深いイザークとダーヴィットとマリアバルバラお姉さまは未来へと繋がっています。
    ユリウスを最後まで心配し愛していたこの3人が未来へと繋がっていることがラストでの最大の癒しになりました。

    情勢と生きることに翻弄される激しい時代…
    そこに織り交ぜられたストーリー…
    余すところなく堪能させていただきました。
    〜素晴らしい作品をありがとうございます〜
    と心から言いたいです。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    歴史の渦に巻き込まれる人々の現実

    ベルサイユのバラ繋がりで読みました。
    最初の方は、音楽を志す若者達の恋愛ストーリーに少しサスペンス要素があるかな、と言った感じでしたがロシア革命が入ってきた辺りから、ぐっと壮大な歴史ドラマに。
    フランス革命に比べロシア革命の予備知識がなく、メインの登場人物以外で進行する部分も多いので、理解するのが難しかったですが、当時のロシア始めヨーロッパの混乱の様子はよく伝わってきます。
    そんな時代の中で、実際に漫画に描かれているように何の罪もない人々が日常の幸せを奪われ、翻弄されて命を落としていったのだろうということも。
    このやるせなさこそが事実だったのだというのが、この作品の真髄かなと思いました。
    ハッピーエンドではないけれど、メインの登場人物はみな健気に人生を全うしていて悲しいながらも美しく、読み応えがありました。

    by 匿名希望
    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    読むほどに深いです。

    小学生の頃に全巻を持っており、一度処分して、20代で又、全巻を買って処分し、最近、見つけて又、読んでいます。読むたびに登場人物の揺れる心や葛藤が角度を変えて深まり味わい深い作品です。歴史を織り込んで良くこんなマンガがかけるなあ~とひたすら感心しています。単純にハッピーエンド二で終わらないので読んだ後、結構グッときて落ち込んでしまいますが、しかし、不思議に又読みたくなるんですよね。アレクセイとユリウスの最期が悲し過ぎます。ここだけはハッピーエンドにして欲しかったです。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    池田先生の作品大好きです

    言わずと知れた「ベルサイユのばら」とこの「オルフェウスの窓」は全巻持っていました。このオルフェウスの窓は、ちょっとダークで、結構人が死んだりしますよね。当時は、登場人物の中の「悪」があまりにもダークで、「なんでこんな人いるんだろう」みたいに思っていましたが、ある池田先生の特集記事を読んだときに、他の作家の方が「いかにキツイ悪役を作り上げるかで、その作品がぐっと締まる」みたいなことを言われていて、ああ、なるほどなって思ったことがありました。

    by 匿名希望
    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    最後まで読んでからまた最初を読むと、それなりに暗いけれど青春時代っていいなぁ、と感じます。

    フリデリーケはいい子のように描かれてるけど、気持ちをうまく表現できないモーリッツを一辺倒にしか見なかったり、体調悪いのに吹雪の中外に立ってたり、必要以上に自分を傷つけることで満足し結局周りを悲しませる系で、ちょっとイライラします。

    カタリーナは最初っから弱い人の役に立つことに喜びを見出すタイプなので看護師にでもなったらいいのに、と思ってたら本当になったので、池田先生はいろんな女性のタイプを描いてるんだなと思いました。
    モーリッツのお母様も、必死で嫌な役どころだけど、年を取ってから出来た子がものすごく可愛くてそうなってしまう、とか、現代にも通じるいろんな女性が描かれています。

    クラウスのお祖母様も、孫自体は可愛いのに、息子の相手の女性が気に食わなくてそれを正面切って孫に当たってしまう、素直に可愛がれない切なさもなんともいえません。

    マリアバルバラ様は最初意地悪っぽく描かれるけど、これまた、普通に考えたら、父親が他に女性を作って子供まで作って、その母子が遺産目当てで嘘までついてやってきた、という事実から見たら、腹立たしいのも当たり前だし、それでも恋愛が成就しないこともあり、しっかりしなきゃと思ってるうちについ職業婦人的に生きてしまう、というところも現代の女性に重ねて見てしまいます。

    イザークが最終的にカタリーナとくっついて、息子のことも面倒を見る、という展開を期待してましたがそうはなりませんでした(´ω`)

    ユリウスの子供は生まれてほしかったです。

    アナスタシア伝説とか、ラスプーチンとか、本当の話らしいということもわかり、ロシアの歴史にも興味がわきました。

    by 匿名希望
    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    素晴らしい作品

    名作中の名作です。専制君主・旧時代の既得階級の崩壊、世界大戦、社会共産思想の誕生、革命…。各国で起きる、抗うことのできない大きな時代のうねりの中で、ちっぽけな人間達がそれぞれの立場で身を焦がす愛に翻弄されながらも熱く生きていく。
    国や時代、複数の登場人物の目線が行き来しますが、愛という大きなテーマと、サスペンスで最後まで一気通貫しており、読み終わった後は、色々な人物に想いを馳せて他のことが手につかなくなりました。できればもっと多くの人が幸せになって欲しかったです。でもだからこそ人々の心に残るのかもしれないです。ロシア革命の勉強にもなります。

    by 匿名希望
    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    時代に翻弄された

    ロシア革命という壮大な史実を背景に、ひたむきに生きる人達の物語。
    ユリウスは確かにオスカルとかぶるような男装の麗人。運命の導きでオルフェウスの窓で宿命の人、クラウスそしてイザークと出会う。
    惹かれ合うユリウスとクラウス、思いを寄せるイザーク、それぞれの思いや抱える人生を貫き生きていく。
    今の時代、コロナ禍であってもいかに幸せか、これを読んで改めて噛み締めた。
    幸も不幸も自分次第。しっかり歩もうと思わせてくれた作品。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    非常に読みごたえあり!

    第一次世界大戦前後のドイツ、オーストリア、ロシアが舞台の作品です。
    愛憎劇だけでなく、音楽、ロシア革命などの歴史的な要素も織り込まれていて読みごたえがあります。
    私は第三部のロシア編がとても悲しいけど一番おもしろいと思いました。
    ヨーロッパの街や自然の描写も本当に美しくて、特に雪の描き方とかうっとりするくらい作品の世界に引き込まれます。
    登場人物も多く私の頭にはキャパオーバーでしたが、主人公達よりもユスーポフ侯やヴェーラさん、マリア・バルバラ姉さんなど傍を固める人々の方が魅力的でした。
    とにかくいろんな人のいろんな愛の形が描かれています。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    ひきこまれるー

    歴史的史実をはさんた壮大なストーリー。真剣に読めば読むほどはまります。時代が悪かった。でも、あの時代たがらこそ出会えた二人でもあるわけで。オスカルとアンドレを彷彿させる。アレクセイ好きだったな。赤ちゃん助かって欲しかった…。あーでもユリウスは、またイザークとオルフェスの窓で出会うんだったよな。長い長いストーリー。人生って本当に波乱万丈。物語として凄い素晴らしい作品と思う。知らなきゃ損。心底出会えて良かった、みんなに勧めたい作品。

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  10. 評価:5.000 5.0

    憧れのレーゲンスブルク

    オルフェウスの窓を読んで、レーゲンスブルクという町にあこがれて、大人になってドイツを訪れた時は感無量でした。
    最初は男装女子と男子の恋@男子校という「風と木の詩」的な話かと思いましたが、壮大な歴史モノに展開していき、ベルばらはある種の少女漫画の域にまだいたけど、オルフェウスの窓で、完全に「劇画家」池田理代子が誕生したなと思いました。

    by 匿名希望
    • 2
ネタバレあり:全ての評価 21 - 30件目/全130件

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