5.0
とても読み応えがありました。
素晴らしい作品でした。
ユリウスの悲しい運命…最後は読んでいてとても辛かったです。
煌びやかな前半のユリウス、愛にひた走るユリウス、悲しみから身を守るための記憶喪失、そして全て思い出し…全ての謎が最期に解かれる。
ユリウスの最後は少し駆け足気味の展開でしたが、正にノンストップで読み進めてしまいました。
オルフェウスの窓の悲哀の伝説そのものだったと思います。
ユリウスのことはとても悲しかったのですが、ユリウスとゆかりの深いイザークとダーヴィットとマリアバルバラお姉さまは未来へと繋がっています。
ユリウスを最後まで心配し愛していたこの3人が未来へと繋がっていることがラストでの最大の癒しになりました。
情勢と生きることに翻弄される激しい時代…
そこに織り交ぜられたストーリー…
余すところなく堪能させていただきました。
〜素晴らしい作品をありがとうございます〜
と心から言いたいです。
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