この世界の片隅に
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あらすじ
映画化作品「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
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みんなのレビュー
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確かに存在していた
戦時中の広島、といえば決して忘れられないあの出来事がありますが、この作品は、毎日をただひたすら丁寧に生きる一般人の素朴な物語です。
シンプルな絵柄で刺激的な描写がない分、余計に想像するところがありました。
この作品に出てくる人たちのように望まずして歴史を生きた人たちが、どれくらいいたでしょうか。
私たちが教科書で習った数ページの裏にたくさんの人たちの生活が確かにあったんだ、そう思えた作品でした。
by ハレル- 37
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5.0
戦中の日常
戦中の日常を丁寧に描いた作品。
暖かみのある作者の絵柄もあってか、「反戦」「平和」のような説教くささもなく、主人公の生活が淡々と描かれています。
淡々と描かれているからこそ「失っていくもの」にリアリティを感じ、切なくなります。
今の時代も「当たり前の日常」が明日あるとは限らない。今日という日が、あとから思えば大切な時間だった・・・と言うこともあるかもしれない。
「当たり前の日常を、後悔の無いように大切に生きる」という大きなテーマ、メッセージを感じました。by サワドゴ- 36
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5.0
説明する間でもない名作
アニメ映画から入って原作も読みましたがやはり良い作品ですね。
すず達のような一般市民は戦時中だろうが特別でも何でもない日常を生きている。それでもひとたび空襲を受ければ家は焼け、機銃掃射で命を狙われ、身近に転がってる地雷で大切な人や自分の右手が簡単に失くなる恐ろしさ。
月並みですが戦争はもう絶対しちゃいけないと再認識します。
それでもすずは周作が好きで一緒にいたいから、呉は自分の住む街だからと時間経過と共に心の整理がつく。その変化は劇的でも何でもなく、とても日常的です。そこが物凄く現実味を帯びていて好きです。
もし周作と結婚して呉にいなければ彼女もあの恐ろしい原爆によって一瞬のうちに消えていたかも知れません。そう考えると彼女の口にした「この世界の片隅にウチを見つけてくれてありがとう」は、色恋などでは片付けられないほど物凄く重い言葉でもあると思いました。
本当に色んな意味で、1人でも多くの人に読んでもらいたい作品です。by ャンゴ- 7
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5.0
切ない
空襲に脅かされながら、それでも家事をして畑仕事をして毎日を一生懸命生きた主人公に感動した。きっとこの時代の人達はみなそういう生活をしていたんだろう。自分達で作った防空壕?に警報が鳴ればすぐに避難して空襲がおさまるのをじっと耐えて待って。それを毎日何回も何回も繰り返して・・・ もし自分がこの時代に生きてたら
怖くて毎日泣いて暮らしてたかもしれない
と思った。だって読んだだけで泣けますから・・・
戦争時代に生きた人達はたくましかったんだ。
毎日当たり前のように平和に暮らせてる日々が大切で尊いものだと、ありがたいことだと実感させられました。by チビもも子- 7
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5.0
素晴らしい
映画を先に観たのですが、本当に、この作品にありがとうと言いたいです。
戦時を描きながら、陰惨でなく、政治的に戦争反対を叫ぶでもなく、温かい眼差しで描写されているのがとても良いです。絵もふんわりしてるしね。
市井の人々が懸命に、でも明るく、優しく、普通に生きていることに、逆に胸をうたれます。by 木綿のひよこ- 11
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