5.0
苦しい
取り返しのつかないことってあるんだけどあるんだけど
清貴くんのお母さんの言葉は赦しじゃない
呪詛だったんだとあらためて思った
被害者のこと加害者のこと
ネットで晒して
自称善意の第三者や野次馬や
知る権利を振りかざすマスゴミ
何もしない人ほど声高に主張するのは
どんなときもどんなことでも
変わらないんだなと思った
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取り返しのつかないことってあるんだけどあるんだけど
清貴くんのお母さんの言葉は赦しじゃない
呪詛だったんだとあらためて思った
被害者のこと加害者のこと
ネットで晒して
自称善意の第三者や野次馬や
知る権利を振りかざすマスゴミ
何もしない人ほど声高に主張するのは
どんなときもどんなことでも
変わらないんだなと思った
こちらの作品も ぜひ一度は読んでいただきたいなぁと考え深い作品です。
愛はなにも
異性に限らず
母に 兄弟に 子供に と無償に 自然に 時には憎しみに
現れてしまうものなのですね
最後の終わり方が少し物足りなさを感じました。
できれば不思議ちゃんなどは 関わらずとも もう一度くらい しあわせな場面に出てきてほしかったし
お兄ちゃんも あのままでは とても切なくて やりきれない。
でも 読んで良かった。。。作品のひとつになりました。
アイシテル~海容~の続編。
裕一の弟・裕二が、兄の犯した罪を知らずにいた少年期、罪を知ることになった青春時代、すべてを受け止め、兄と向き合う青年期、と成長していくお話。彼の成長のすべてに兄の存在があり、心情の描写がとても細やかで涙が止まりませんでした。
欲を言うなら、別れた日以降の裕一の生活をもうすこし組み込んで頂きたかったかも。母親とのやりとりとか、ひとりで過ごす日々のなかでの弟や被害者への思いとか。
そのあたりを省くことで、あくまで~絆~の焦点を裕二に当てたということなのでしょうけれど。
この物語を読んで、誰が加害者だった兄を責められるだろうか
幼い頃に凄まじい心の傷となる経験をした
こんな深い心の傷を背負い、こんなにも長い間、罪にさいなまれている
でも、知る事ができれば…
この物語の様にどんなに隠そうが、世間に隠す事は出来ない
本人どころか、その家族までもが、たとえばれなくとも告白しなければという罪悪感で苦しみ抜く
これを読む限り、一番悪いのは、発端を作った変質者という事になってしまう
でも、その人間にも地獄の様な幼少時代があったとしたら?
皆が皆とは言えないと思う
この話よりもっと、許し難い少年犯罪がある
でも、元をたどったらキリがないのではないかとも思う
そんな悪循環を断ち切るためにも、少年犯罪を犯した親や、環境、社会全体を改善するためにも、沈黙という事は罪に値すると思った
どれだけ幼い心が他者の手で奇妙にねじ曲がるかを、そろそろ正視すべきだと思った
犯罪を犯した子の過去を隠す事は、その子の哀しい悲惨な過去を無駄にすることだとも思った
アイシテル~海容の続編と知り読みました。
加害者の弟に焦点をあてたストーリー。
重い十字架を背負い生きる兄と、そんな兄を愛しながらも憎もう、忘れようと葛藤する弟。
今はネット社会で、過去の事件も調べられ、知られ、イジメ迫害されてしまう。実名、写真、まるで正義のこどく載せる人達。腹が立つやら、胸が痛むやら。それに何の意味があるのだろう?被害者や家族は、そんなの望んでいないのでは?
色々と考えさせられる作品でした。
海容の後に読むと、わかりやすいです。おすすめです。
アイシテル〜海容を読み終えた翌日に一気読みしました。
海容が親視点の軸の物語なら、こちらは子供視点で物語が進みます。
海容は親子関係に悩む子供さんに読んで欲しいなと思ったけど、こちらは子を持つ親御さんに読んで欲しいなと思いました。
子供って、親と同じ"1人の人間"で、大人と同じように、色んなこと考えたり気を遣ったりしてます。
思春期には、親とどう接したら良いかわからなくなって親を傷つけるようなことを言ってしまったり、それを社会人になってからも後悔して、親に謝らないとと思ったり。
こちらは、海容の加害者側、特殊な家庭環境での漫画ですが、ごく普通の家庭で育ってもきっと誰もが通る道だと思います。
そして、大人になると、子供は子供、大人は大人と分けて考えるようになってしまいがちですが、それが子供にとって苦痛だったり、疎外感になったり。
自分の子供時代から今日に至るまでを考えさせられた作品でした。
前編である海容から一気に読んでしまいました。罪を背負った兄がいること、それは決して主人公の裕二が悪いことではないのに、好奇の目や無責任な批判、いわれのない十字架を背負わされて生きていく…。母親に自分なんかを何故産んだのか詰め寄るシーンは、親子どちらの気持ちも分かる気がして辛くなりました。それでも自分で人生を拓いていく姿にも涙が出ました。本当はお兄ちゃんを愛していて、憎みきれないんですよね。家族のあり方を考えたくなる作品です。海容と合わせて読むのがお薦めです。
ドラマも見てましたが、被害者側の苦しみも加害者側の苦しみも描いていて、心に深く残りました。
加害者の弟の目を通して描かれる続編。
どんな事をしても、償いというものは果たされることはないのだと思う。
そして生まれながらにして加害者の肉親という立場の人間の苦しみも、兄を慕っていればいるほど深くなる。
それだけ人の命を奪うということは無限の苦しみを生むものであると思います。
アイシテル~海容~もドラマ化されてましたが、こちらもスペシャルドラマでやってましたね。~海容~の続編ですが、あちらの主人公は被害者と加害者の母親達、こちらは被害者の弟の裕二、ですね。
子を持つ親として、どちらも読んでて辛いです。こちらは、特になぜ自分を産んだのか母親に裕二が迫るシーン、そこが胸にぐさりと来ました。本当に名作だと思います。
人として、この世に生まれて、死を迎えるまで、幾度となく、考えるであろう、己の存在の意味!自分の中にある善と悪!愛する人がいて、守る者がある幸せ!自分のとなりに誰かがいる事!忘れずに生きていきたいと、思いました!人の内なる感情を痛烈に感じる作品です!