【ネタバレあり】源氏物語 あさきゆめみし 完全版のレビューと感想

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源氏物語 あさきゆめみし 完全版
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  • 無料イッキ読み:5話まで  毎日無料:2024/10/05 11:59 まで

作家
配信話数
全211話完結(50pt)

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4.5 評価:4.5 1,018件
評価5 61% 626
評価4 28% 280
評価3 8% 81
評価2 2% 19
評価1 1% 12
1 - 10件目/全127件

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  1. 評価:5.000 5.0

    涙なしには読めません☆☆☆☆☆

    大好きな、大大大好きな作品です。
    子供の頃この作品を読んでいたお陰で古典の授業で源氏物語が出てきたときもすんなりと理解出来ました。
    藤壺、紫の上、葵の上、夕顔に明石の君、そして末摘花、数多の女性達が登場しますが全て大和和紀先生の描いた顔がパッと浮かびます。
    これまでに何度か映像化されましたがこの作品には到底及びません。
    それぞれの心情がとても丁寧且つ繊細に描かれていて何度読み返しても涙が溢れます。
    光源氏のことを単なるプレイボーイと言う方もいますが、この作品を最後まで読めばそんな単純なストーリーではないことに気付くでしょう。
    女三宮の降下で紫の上の光源氏への愛は氷のように冷えきってしまいます。
    けれども自分の死の間際に泣きじゃくる光源氏の姿を見て愛は冷めていなかったのだと気付く場面が素晴らしい。
    光源氏は亡き母の姿を追い求め、母に似た藤壺を愛し、藤壺の面影を探し続けるなかで紫の君を屋敷に迎え入れますが、生涯で一番愛した女性は紫の上だったのでは…と思わせてくれる結末です。
    購入を検討されている方は是非読んでみて下さい。

    • 36
  2. 評価:5.000 5.0

    さすが大和和紀先生

    難しく思える古典文学もこの作品から入ればすんなり理解出来て勉強になります。
    時代は移り変われど様々な恋愛模様は現代と変わらない心情なのだと感じられます。
    高貴な身分の人でも嫉妬もする。

    光源氏の藤壺の宮に対する禁断の恋。
    決して成就されることのない藤壺への思いを募らせるが故に枯渇する心を満たすべく様々な女人を求めます。

    やはり哀しいのは紫の上。
    最も寵愛されながら、自分を通して源氏が他の誰かを愛しているのだと感じてしまうところも切ない。
    源氏の身分なら仕方がないにしても度重なる浮気に心を痛め
    愛し合いながら光源氏との子供に恵まれず明石との子供をどんな気持ちで育てていたのでしょうか。
    それを託される紫の上の人柄や教養を考えれば素晴らしく人間の出来た方であり
    また、期待を裏切らずに立派に育て上げる愛情深さ。
    我が子を手放す明石に対して情けをかけるほどの人間性には恐れ入ります。
    男性の心を惹き付け男性が決して離さない女性という感じ。
    そんな彼女も、女三ノ宮の降下では何かが壊れた様に失意の底まで堕ちて出家も考えるほど打ちのめされます。

    光源氏と関わる全ての人間が否応なしに翻弄され、登場人物の誰もが人間の綺麗な部分や汚ない部分を全て晒しても
    人として魅力的でキャラが立っている。

    光源氏の藤壺への想いからの様々な行いが、繋がりのある末代までの登場人物の気持ちに葛藤をもたらします。
    自分が犯した過ちに因果応報があることも思い知らされます。
    これほどまで深みのある長編小説を大和和紀先生が解りやすく見応えのある美しい画力で表現している芸術的作品。
    優雅な世界観を繊細なタッチで描き出しています。
    これ以上の源氏物語を私は知りません。

    by 匿名希望
    • 11
  3. 評価:5.000 5.0

    もー大好きな作品です❤️

    最初のあさきゆめみしで、宇治十帖まで読んだにもかかわらず、完全版の書籍も購入し、イラスト集も購入したくらい大好きな作品です‼︎

    源氏物語の中で、私は紫の上が一番大好きです。
    ただ源氏の君だけをお慕いし、愛し、愛され、育てられ、子どもは授からなかったけど周りの方々にも支えられ愛され生涯を終えた素敵な女性に、今も憧れます。
    そして物語とはいえ、千年以上前から恋愛事情はそれほど大きな変化はなく、純愛、不倫、略奪愛、嫉妬や妬みなど恋愛ほぼ全てのパターンが網羅されている。

    そして、十二単の模様がとても細やかで、これほど丁寧に細かく書かれている作品を私はみたことがありません。

    学生さんは、この作品を読めば、古典の授業の源氏物語を更に楽しめると思います。

    by 水帆
    • 10
  4. 評価:5.000 5.0

    私はこれで源氏物語を知りました

    古典の授業で習う源氏物語をこれほど芸術的にまたかつわかりやすく構成された作品は他に類をみないと思う.十二単など細部まで明確に書き込まれた美しい絵柄、風景.大和和紀さんならではの和の表現.絵柄だけでなく人物描写も巧みであの難解な古典をよくぞ漫画にしてくれたと感動します.おかげで原作(とは言っても現代語訳ですが)もすらすら読めるようになりました.
    紫の上が愛の永遠を悟って亡くなるシーンは原作には描かれていませんが素晴らしい解釈だと思いました.

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    源氏物語の必読書

    源氏物語を学ぶ第一歩として必ず名前が挙がる超有名作
    漫画(絵)というわかりやすさ、世界観を見事に表した雅やかで繊細な美しいタッチと、数多出ている現代語訳作品よりもまずこれから読んでほしい

    桐壷、藤壷、紫の上と連なる「永遠の理想の女性像」を追い求める源氏は、正直に言うとめちゃくちゃ厄介で面倒な究極のメンヘラマザコンだよなあと心底思う笑 まさに※ただイケ

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    大作、名作です。

    古典文学の最高傑作が現代に蘇った大作、名作です。
    内容もさることながら、絵が本当に美しい。芸術作品の域です。
    子供の頃、季刊誌連載だった為になかなか先が読めずもどかしかった記憶がありますが、とんでもなく細かな描写だし、他作も連載していたのでやむを得なかったのだなと思います。
    源氏の君はどんなに言い繕っても結局「女にだらしない」人。
    関わった女性達それぞれが魅力的だったからこそ救われている気がします。
    花散里の君や末摘花の君が穏やかに幸せに暮らしていくのに比べ、美しい方々が総じて苦しめられるのもまた深い。
    特に紫の上は幸せだったのかと考えると、心に引っかかるような読後感があります。

    by 匿名希望
    • 4
  7. 評価:5.000 5.0

    大好き

    好きな作品のひとつ。
    昔は勉強目的で読んでいたけれど、今は娯楽作品として読んでます。

    なかでも好きで繰り返し読んでいるお話しを紹介します。

    其の四
    藤壺と一線を踏み越える
    が、秘める恋に耐えられず形代にと若紫を迎える

    其の五
    末摘花との出会い
    生活の為とはいえ、手引きした女房ひどくない?
    其の十七では
    須磨から帰ってきた源氏と末摘花とのその後が描かれてます、ほほえましい

    其の六
    60歳にもなる源の内侍を、今をときめく二人の若者、源氏と頭の中将が取り合い、おかしなことに

    其の十
    葵の上亡きあと、15才の紫の君をとうとう大人にしてしまう源氏

    其の十六
    六条の御息所が源氏に自分亡きあと、決して娘の斎宮には手を出さないでと遺言する

    其の二十三
    夕霧と雲居の雁のかわいい恋愛、でも周りが認めてくれない、いじらしい

    其の二十五
    玉鬘登場
    あまりの美しさに理性が負けそうな源氏
    ギリギリの所でとどまっていたら、ひげ黒の大将にとられた、やられたね

    其の二十九
    夕霧と雲居の雁がやっと結婚
    しかし、三十六から三十九では友人柏木の未亡人となった二の宮と浮気してしまう
    とても不器用な夕霧、お気の毒なのは二の宮様

    其の四十
    紫の上死す
    ここから哀しみやつれる源氏
    ラストに向けて回想、恋人たちとの別れのシーンが続きます

    其の四十二
    源氏の君死す

    古典文学を読みやすく楽しませてくれて感謝しかありません
    これからも何度も読みます

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    素晴らしいです

    中学生の時に、この あさきゆめみし を読んでいました。実家にまだ単行本があるかもしれません。源氏物語はこれでストーリーはバッチリでした。古典も得意になりました。子どもが中学に入ったら読ませようかな…男の子なので興味はないでしょうが…。
    光源氏は色男なので、私は相手が光源氏なら嫉妬で生きていけないと思います。
    昔の一夫多妻制は女性にとっては酷です。まぁ妻にもなれない一夜の恋より、妻になれるだけ良いのかもですが、今日も来られない…もう1ヶ月も来られていない…なんて辛すぎます。待つ身のつらさが、このあさきゆめみしで体感できました…。

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    推しはやっぱり明石の上

    紫の上をして「なんと高雅な」「あの奥ゆかしい方」と言わしめた佳人。(残念ながら不勉強で原作の中にも紫の上のこのような感嘆の声があるのかはわからないんだけど)藤壺の宮は別格としても、数多いる源氏の女人の中で、容色・品格・そして心映えの美しさが揃った、紫の上と互角に張り合える唯一無二の存在だと私は思っています。
    最初登場した時は、声と面影が六条御息所に少し似ているとあったので、「プライドの高いキッツイ女性なのかなー」と思ってました。が、子どもを産んでからのこの人の、その真の姿…海のような深い愛がとても美しいかたちであらわれます。胸を引き裂かれるような思いで最愛の我が子を紫の上の元へ送り出しながら、決して源氏を恨まず、我が身を卑下することもなく、ただただ娘の無事だけを願い続けるその愛の深さ。田舎の明石から大都会の京の都に出てきた時の、切なく寄る辺ない我が身を嘆きつつ、ちい姫への思い一つのみを胸に耐え忍ぶ姿。やっと対面できても、実の母とは名乗れない理不尽な立場(状況はわかるが結構源氏のやっとる事ヒドイと思う)なのに、何もかもその胸に全部おさめて、黙してちい姫を見守る。全てが明かされた後も、国母となったちい姫のことも若宮のことも全てにおいて紫の上を立て、自分は出しゃばらず裏方役で慎ましく控えている。その美しさに加えて教養の高さ、趣味の良さ、優しい心配り、こと琵琶においては名人級なのに、ひけらかすこともない。まことの貴婦人とはこのような人のことを言うのですね。紫の上と明石の上の初対面は、鳥肌モノでした。最後まで女の業から逃れられなかった紫の上に比べ、恋愛から一歩引いた立場で心安らかに過ごせた明石の上の生きざまがいいなーとつくづく思います。
    末摘花や花散里など、心清らかな女人の回は清々しくて好きだったな。
    あと、「空蝉」のやるせなさも良かった。人生は選択の連続だけれど、これを選ぶしかない、って時も確かにあるんだよね。源氏は生まれつき身分が高くてお金持ちで顔も良くて誰からも許されてきたから、なんだってやりたい放題で手に入らないモノなんかひとつもなかったおぼっちゃま育ちの傲慢さがある。そこがカッコ良さといえばそうなんだけど、年老いたオジサンの夫と比べたら、そりゃ…でも空蝉は信念と誇りがある。情ではなくて、もっと尊いものがある。しかしそれにつけてもうつせみというタイトルの素晴らしさよ。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    懐かしい!!

    高校時代に何度も何度も読み返した大好きな作品。あまりにハマってしまい、受験勉強から解放されて大学に入ってからは隙あらば図書館に籠って原本も読破したほど。
    読む度に女性たちの印象が変わっていくところに、自分自身の変化や成長を感じさせられる。
    今も昔も女同士のドロドロに巻き込まれる前にとっとと死んでいく夕顔が一番好きだが、子供の頃は恐怖でしかなかった御息所の弱さに気付いたとき、ピュアを絵に描いたようだった紫の上にしたたかさを感じたとき、あぁ私もまたひとつ大人になったなと思う。
    永遠に色褪せない名作。

    by hytm
    • 1

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