5.0
少年漫画と思ったら、おー、とても深い。大人以上に深い感受性と境遇の受け入れ方。さらに
少年たちの表情が深い。海君は、ストレートでいるようでも感受性も強く、それを俯瞰的にとらえているところがある。逆に雨宮君は、大人の価値観に協調し、その思考回路はほとんど大人なのが悲しくも見える。
次々に展開する場面にひかれてコンクールでの対決寸前まで一気に読み進んでしまった。
絵の表現もその情景に相応しい表現であり、コミック作家の大道だと感じた。
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少年漫画と思ったら、おー、とても深い。大人以上に深い感受性と境遇の受け入れ方。さらに
少年たちの表情が深い。海君は、ストレートでいるようでも感受性も強く、それを俯瞰的にとらえているところがある。逆に雨宮君は、大人の価値観に協調し、その思考回路はほとんど大人なのが悲しくも見える。
次々に展開する場面にひかれてコンクールでの対決寸前まで一気に読み進んでしまった。
絵の表現もその情景に相応しい表現であり、コミック作家の大道だと感じた。
いい環境で生まれた訳では無いけど、小さいながらも母親の為に、ひたむきに生きていこうとする主人公一ノ瀬海。
家の裏にある森に、ひっそり捨てられたピアノを友達に、小さい頃から弾いて育つ。
意外にも、ピアニストとしての夢を諦めて音楽の教師となった阿字野が出会ったのは、奇しくも自分が捨てたピアノを弾く海。
その海を、ライバルとして、親友として意識しながら生きる雨宮修平。
ピアノを中心になったストーリーが、とても美しくて、私がクラシックにはまった本です。
序盤の絵柄やストーリーは好みではない人はいらっしゃると思いますが、便所姫との出会いのモーツァルト曲コンクールあたりまで読めば、続けるか離脱するかがハッキリ分かる作品です。こんなにピアニストたちの描写が描けた作風にはなかなか出会えません。最終巻の阿字野とカイが並んだ表紙、カイが外科医と頻繁に会っているワケ、、もう感情のジェットコースターで心がガシッと掴まされます。
アニメで冴ちゃんの存在が尺的にもアニメ化的にもカットされましたが、最後にもうちょっと繋げられたら良かったかなと思うくらい結構重要な人だと思うのでそこはなんか不完全燃焼ですが、全然大丈夫です。とにかく感動します。努力は才能に勝ると言う言葉が虚しく感じるとレビューしていた方、最後まで読みましたか?救いはありますよ。
後にライバルとなる同級生や、師となる先生との出会いを描いた少年時代といよいよ先生との約束を果たす為のショパンコンクールを主に描いた青年時代。2つのストーリーがありますが海はまるで別人のように成長します。歓楽街で育ちワルガキだった海があのような素晴らしい成長をするなんて、その影にどれだけの努力があっただろうと泣けてきます。そして海の母親であるレイちゃんの幸せもなって欲しいです。
一色まこと先生の作品は花田少年史のころから好きですが、もちろんピアノの森も大好きです!
全巻実家においてきてしまったので、また読めて、そして、アニメでも見れて懐かしさとともにまたどはまり中です。
海のピアノの世界観、その森のピアノの奏でる音色を想像しながら読みながら癒されます。阿字野先生のためにショパンコンクールにのぞむ海。結末を知っていてもコンクールのドキドキ感がたまりません!
タイトルの意味は、作品の冒頭から分かります母子家庭の母と息子の、ピアノから始まる感動のドラマ。風俗で働く、若くて優しくて、しっかりしたお母さん。やんちゃだけどお母さん思いで
森に捨てられたピアノがおもちゃがわりのカイ君。運命の先生との出会いと、その先生の熱意で
カイ君がショパンコンクールを目指す程に頑張り成長する姿。そして、そこで出会う新たな数々の出会いとエピソード全てがジーンと熱くなります。
森のピアノに育てられた少年カイ.
現代の童話といっても良い素晴らしい作品です.貧しい境遇の少年がその才能だけ持って世界に羽ばたいてゆく.現実に打ちのめされている我々はそんな話は夢物語だと嘲笑いながらそれでも夢見ています.現実にピアノコンクールに出れる人は何だかんだ言っても経済的には恵まれていてけっこう気に入った作品の「のだめカンタービレ」でさえも自分は所詮は坊っちゃん嬢ちゃんの甘ったれた話と斜にかまえて読んでいたこともあります.
最初は、どういった内容のマンガなのかな??っと思っていました。が、主人公のカイ君の元気さと憎めなさにどんどん内容に引き込まれました。
カイ君のクラスのお友達も、意地悪だなぁーーっという場面もありましたが、なんだかんだ仲良く、上手い関わりをしているんだなぁっと思います。
小学生の男の子なんて、こんな感じですよねー
カイくんの音感にはびっくりです!
ピアノだけかと思いきや、噛む音から虫歯とそうでない歯の噛む音の違いがわかるなんて凄すぎる。神の領域なのでは!!っと、続きがどんどん読みたくなりました。
「花田少年史」のファンで、他の作品も読んでみたいなと、こちらにやってきました。少年達のわんぱくな様子は、「花田少年史」を連想させ、面白く、でも全く違う味わいの作品でした。森のピアノというロマンチックなシンボルから、血筋の良い努力型のピアニストを目指す少年と、家庭的に恵まれてない天才型のピアニストの才能溢れる少年、事故により弾けなくなった元天才ピアニストの音楽教師と、面白くなること間違いなしの配役。まだ、少ししか読んでいませんが、ピアノを弾いているシーンは、本当に音楽が聞こえてくるかのように、とてもキレイです。
少しずつ味わいながら、楽しみに読ませて頂きます。二人とも、将来大成して欲しいな!
何気なく読んでみただけなのに、あっというまに世界に引き込まれてしまいました。
森の中に置かれたピアノ、というだけで
美しく静かな情景が浮かび、そこへ登場する
天才的な音感とセンスを持つ一ノ瀬海。
そして、ピアノに賭ける親子と、彼らの音楽教師.阿字野先生が過去に天才ピアニストで、事故でひけなくなってしまったこと。
そして、森のピアノは先生が探し続けていたピアノだった…
なんてファンタジックな物語なのか、と感動しました。
私自身ピアノが好きなので、練習曲はツェルニーかな?とか想像しながら楽しく読ませてもらいました。
まだ途中ですが、続きを楽しみに読了したいと思います⭐️