【ネタバレあり】総理の椅子 The Prime Minister’s Powerのレビューと感想

確かに最後まで読んでしまう作品の力があった。八つ墓村的な怖さもあり、映画化できる脚本だ。ただ、ここまでの緻密な計算ができ心を悪魔に売っているのなら、人間の愚かさは治らないとわかってるのだから、このような終焉ではなく、一大エンパイア/帝国を築き上げ、世界中にその毒牙を撒き散らす展開にして欲しかった。彼だってその愚かな人間から漏れないのだから、純粋なままではあれないのだからそういう方向で肥大していくしかないはず。あの終わり方はどうも解せないナ。自己破壊の衝動ならもっと別の壊れ方をした人の方向性。肥大し尽くし、それこそもはやテクノロジーと結ばれて、そのテクノロジーの人格獲得によって破滅に追い込まれる、といった方がリアリティを感じるし、よりfuturistic。その路線なら、日本版スターウォーズ ならぬテクノロジーウォーズみたいな方向にも、拡大する物語として、インターナショナルに発展もできたかもしれない。

たしかに国民はバ◯かもしれないが、WWIIまでの（ナチや現人神信仰の悲劇を含む）歴史を経た現代の人間としてこのようには盲目にはならないのでは？と感じる。この話は、国際化時代の流れをまったく取り入れてなく、多様なカルチャー/世界観を反映してないと感じる。その意味では原作者は世界の流れをキャッチしてない、と感じた。

また、肉体の快楽を知ってしまった人は、壊れる時にもその反動‥依存反動があるはずなので、とくに性で手なづけた女性のそれについてはあまり理解してなく展開描写が甘いと思う。本人も、なぜそこまでテクニシャンなのか？そうなったトラウマチックな背景をぶちこんだら、さらにリアリティが生まれたと思うだけに惜しい。そこにおける彼自身の歪んだ依存性もきっとあるはず。そこも組み入れて欲しかった。

たまたまR国で偶然目撃したことが政界入りの理由となってるようだが、そもそもなぜR国に潜入していたのか？の、緻密な計算もリアルに描写が欲しかった。R国の手先どもも金だけでそんなに素直に手なづけられるのか? 何かイデオロギー的な支配力があるはずで、そこまで筆致が及んでいて欲しい。

座敷での政治家たちも、そういう歪んだ神経ならば、もっと参加型の変態的言動でぜひ描写されたい。

等々、粗探しとなってしまったが、最後まで読ませる力は凄い。作者は政治的パイプがあったのかジャーナリスト崩れなのか。

まさかのラスト

最後まで一気読みでした。
ラストは希望してたのとは違ったけれど、うまくまとめたのかなぁって感じでした。ちょっと、不完全燃焼かも。ここまでやれる能力がある主人公が、復讐っていう単純(すいません)なコンセプトでここまでやる・・？そして、ラストはそんな・・？ツメあまくない？？調べたら分かるよね・・。時間的に何か制限があったのかなぁとか思ってしまいました。もっと長くてもよかった。

無料掲載の一気読みで6話まで購読。
容姿端麗で清濁合わせ飲む若手政治家が、総理大臣の椅子を目指す物語。
裏の駆け引きで、秘書として支える議員を副大臣にまで押し上げる。若干、主人公に都合良く展開する内容に『リアルが欠ける』印象を受けつつも、面白く一気に読んでしまった。
ただ、主人公の『何の為に総理大臣になりたいのか!?』や『政治信条』が見えなかったため、ネタバレレビューを見てみたところ…。
ちょっと残念な展開のようなので、継続して読むかは微妙な感じ。

いかにも

国友やすゆき氏らしいサスペンスです。
ベッドシーンあり、なんかこう必ず出来る男はそっちも出来て。英雄色を好むって。
何から何まで国友氏らしい作品。ただ、この作品。国友氏の代表作の1つであることは間違いないでしょう。従って国友氏が好きな人は読めば良いし、氏のいつものパターンに飽き飽きの人なら止めれば良いでしょう。私は彼のベッドシーン嫌いではないので読みました。

政治家

多かれ少なかれ政治家の世界はこんなものなのでしょう。権力の魔力とそれに巣食う輩たちと正義を振りかざすマスコミ…………
政治家もある意味これだけ冷酷で無ければ生きていけないという事ですかね。
この作者の作品は私の沖田くんが好きでした。

魅力がない

序盤までしか読んでいないので、仕方ないかもしれませんが、主人公に華がない
魅力的なキャラクターであればもう少し引き込まれるかもしれませんが、はじめは脇役だと思っていたくらいです
無料の期間ですが、やめました

面白い

今の日本の政治の闇を表しているようで、更にあの政党が実際に出てきたらと思うと…
この世界線の日本はどうなってしまうんだろうと気になり読むのがとまらない。
時々なんでやねん！笑ってなる所も一興

まずは無料分で

レビューを読んで、まずは無料分で楽しんでいます。白鳥の時々見せるニヒルな表情、一般的な常識を持っているとは思えないぶっ飛んだ野望、どう実現させていくのかそれともしないのか、気になります。

無理があるが顔が良いため押し切ってしまう

この作者さんならではの、ベッドシーン多い展開で笑えます。無理がある展開でも、主人公に押し切られてしまいます。独身の分まだマシですが、やってる事はなかなかです。

(｀・ω・´)

スペリオールで昔読んでいました。人を踏み台にしてのしあがっていく。。怖いけどハラハラしながら読んでました。心の中でバチがあたれと思いながら読んでいました