みんなのレビューと感想「海の闇、月の影」（ネタバレ非表示）

壮大な姉妹喧嘩

双子の姉妹が好きになった先輩を巡って繰り広げる壮大な姉妹喧嘩

元は仲良しの双子姉妹なんだけど、ある日謎のウィルスに感染して超能力？が身に付き、そこから
好きな先輩を、巡って周りを巻き込む壮大な戦い始まる

ウィルスに感染する前はルミとっても良い子なんですよね

でも先輩が選んだのは妹のルカ
ルミ激しい嫉妬で大暴走

周りの人はとんだとばっちり
冷静に考えると先輩一人のためになんてことになってるんや!って思うんですが、そこにホラー?サスペンス要素とかSF要素を、上手く絡めて
二転三転する先の読めない展開に引き込まれます

そしてそれぞれの思いが切ない
特にルミが、、、
最初はただただ怖いんですが、ラスト近くは本当に切ないですよね

読み出したら止まらない面白さ間違い無しです

小学生の時にドはまり

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初めて、篠原先生の作品を読んだのが、この“海闇”(友人同士ではこの略称でした)
ウイルス感染をきっかけに、仲のいい双子の関係が変わってしまう……。
次々と周囲の人間が巻き込まれては、死んでいく……。
サスペンスが好きな私はハマりましたが、大人になってから読むとまたさらにハマる……。
最後はどうなるの！？とハラハラしていましたが、悲しい結末に涙したものです。
“処方箋”をかけた二人の決着。
壮大な姉妹のケンカと思う方もいるでしょうが、ここは一度読んでいただきたいものです。

切ないです

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最初から、主人公ではない方の双子のカタワレの性格の方が好きで、主人公はうじうじしすぎで、少しイライラしてしまいます。自分が男だったら、主人公ではない方に魅力を感じます。また、今ではあまりお目にかかれない肉食系メンズと主人公の絡みにキュンキュンしてしまいました。登場人物たちが様々思いを抱え、光の部分もあれば闇もある。双子に生まれた主人公たちの正反対の宿命…本当はみんな幸せになってほしかった。ラストはどうまとまるのかと思いきや、とても感動します。

時を経ても傑作だと思います

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小学生で初めて読んだ時はあまりの恐ろしさに恐怖描写しか印象に残らず。
高校生くらいで改めて読んでストーリーにどハマり。今30代で懐かしさで無料版だけ、と思いつつ、最後まで読了してしまいました。
処方箋探しの章からの流水の心情の描き方、ジーンや能力者たちの苦悩とか、悪役側にも感情移入させられるストーリー展開や設定が流石です。
一番泣いたのはやはりシンのエピソード。。何回読んでも涙します。
20年の時を経ても恐怖で覚えてるのはまことちゃんときょうこさんのエピソード。なんでこんなホラー描写が思いつくのでしょう。
いくらなんでもそんな能力、、とファンタジー要素は満載ですが、嫉妬、憎悪、復讐としてはあり得る心情のリアルさがあるので嫌にならずに最後まで引き込まれました。
本当に面白いので今の時代の方々にも是非おすすめの作品です。

サスペンス最高です

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ルミとルカ。
仲良しの一卵性双生児。
好きな人が同じになるのもよくある話だと思うけど、そこに謎のウイルスがからまって、ルミが心を制御できなくなってしまいます。

ルカを選んだ先輩をどうしてもほしいのは我慢できない衝動。
そのためにルミはみんなを感染させて自分の思い通りに動くようにして、ルカを殺そうとします。

でも、ラスト、本当にラストは辛くて悲しくて、でもその方法しかなくて、それを選ぶ二人の気持ちが本当によく描かれています。

情熱がすごい

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多分、近ければ近いだけ嫉妬は激しくなる。
だって、近いからこそ手に入らないのに、近いからこそ側にいる。側にいたら忘れたくたって忘れられるわけがない。
ましてや、選ばれたのは自分とそっくりな双子の流風。
諦めるなんて、こんな近いところにいる限り、当然無理に決まってます。
流水にしてみたら、とんでもなくイライラするよね。
ウイルスに感染してなくたって、そんな状況だったらイライラMAXでしょう。

最初の頃は流風に肩入れしてましたが、今は流水の気持ちがすごくよくわかる。

流水の最後の言葉は、本当に素直な言葉だったんだろうな、と思います。
比べられたりすることの多い双子。ましてや自分でコントロールできない負の感情に支配されてどうしたらいいのやら。

素直になれず負の感情に最大支配された「あんたと双子で、結構楽しめたよ」は、「ありがとう」より「ごめん」より、きっと何より流風の心に響く言葉だったのかもしれないな、と感じました。

この作品は、そういったシナリオの部分で高く評価している作品です。

絵が好きなら読んで！

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ハラハラ、ドキドキ、切ない、おもしろい！
最後なんか、ほんと胸が締め付けられる。
セリフなんかさらっとしてるのに、
姉妹愛が充分つたわる。犬のところも、もう、泣いた。イチャイチャしすぎていラット来る人はだめかもですが！絵や、アングルやダイナミックなアクションや、頭脳プレーも、さすが。

懐かしい

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子供の頃に読んだ事があったけど、すっかりストーリーを忘れていました。（笑）
いま読み直しても面白いし、続きが気になる。
ただ、狭い範囲で人が亡くなり過ぎるのに周囲が騒がないところ、好きな人を手に入れたい… という理由で騒ぎを起こしているのに、その好きな人に恨まれるような行動ばかりとる事、等々
ちょっと心理描写や設定が雑で、今ならツッコミたくて仕方なくなるけど。（笑）
それでもやはり名作です。

克之イケメンすぎる。

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克之がとにかくかっこいい。
何気なく読み始めると、もう沼。めちゃくちゃ面白いです。そしてめっちゃ怖いです。最初は、るみがめっちゃ怖いんですけど、読み進めるうちに彼女の内側も分かってきて、どんどん感情移入してしまいます。そして、るみがるかから奪いたい男性、克之がまあかっこいい。芯が通り過ぎ。守られたすぎる。克之。

懐かしい!

昔夢中になって読みました。
中年になった今読んだらあのときのドキドキとかなくなって陳腐に見えるのかな？なんて思いながら読んだのですが、引き込まれてついつい夢中になってしまうのは一緒ですね。

昔は最初逃げの一手の流風にイライラしていたけど、今は「高校生でこんな目にあったら何も出来ないよね、ましてや今まで仲良かった双子の姉妹だし……」と親目線で見てしまい、違った目線でハラハラしています。

時代背景が違うのにあまり古臭い感じもなくて、今でも色褪せない作品です。