4.0
『嫁に来ないか』シリーズ第2弾。嫁姑編。
新也美樹先生の『嫁に来ないか』シリーズ第2弾になります。なので、出来れば前作『嫁に来ないか』を読んでから、こちらをオススメします。
というのも、嫁=長身イケメンのバリタチだけど、家事上手な出来た「嫁」、というのがこのシリーズのセオリーで、第1作が一番王道ど直球で、第2作目のこちらはそれ+嫁姑問題が入った、いわば変化球な作品だと思うので。
コメディだとは分かっていても、嫁の立場があまりに可哀想で、自分は前作のように面白さに浸りきれなかったです。
大学に通い、早朝から家事をこなし、家業の呉服屋でも愛想よく看板嫁を務め、閨もがっつり、その後深夜に呉服の独学をこっそりしている…。(超人か。)
そこまでは、その努力が素直に認められれば、コメディとして笑えたんですが。
ネタとはいえ、それでも男の嫁は認めたくない姑に、大学に通うのは遊びだとか、タチがバレて追い出されるとか…。
一番腹立たしいのが、旦那と舅が、嫁と姑の板挟みを適当になぁなぁで誤魔化し続けたこと!
さすがに最後は旦那が、ビシッと母親にもの申したので、いくらかスッキリしましたが、これだけ出来た嫁すら守れない旦那のヘタレっぷりには、途中ホントに苛々。
でもその分、嫁(蒼)の尋常じゃない健気さ、一途さが光り輝いていました。
お笑いのコメディに、揚げ足をとるような感想で申し訳ないのですが、第1作と第3作が面白かった分、厳しめの感想になりました。スミマセン。
この続きは第3作『~漁師の嫁~』になります。
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