【ネタバレあり】銭ゲバのレビューと感想

貧困ゆえに

貧乏ゆえに、虐げられ、差別され、最愛の母すら亡くしてしまった風太郎。
金が憎い、その結果として金の亡者となる皮肉。
だが、数々の悪事を働き、手を汚して、果たして彼は幸せだったのか。
色々考えさせられる漫画でした。

プー太郎の由来って風太郎だったのね。

読んでいて辛くなるが…

この作品ドラマで見ていたけど、単行本を当時知人に借りて読みました。
かなり昔の作品です。
そしてドラマよりオリジナルの方が、かなり重い話だった記憶があります。

主人公の生い立ちが寂しい。
病気の母親を助けようとしたのに、貧しくて金が払えず医師に見放されたり。
その後はお世話になった人を○したり、婚約者の姉を襲ったり散々だった。

でも単行本を読んでいた頃の記憶では、主人公が金さえあればって考えになっても不思議ではない…と思ってしまいました。
もちろん許されない事をしていますが。

自分の拙い文章では上手く表現できないです
が、人間の性や内面を上手く描いた作品だと思います。

なんとなく

なんとなくドラマの松山ケンイチを
思い出して読んでみましたが、
(床下に札束が隠されてるとこ見たかった)
切ないっ！！
原作独特の哀しみがあります。
続けて読みたくなりました。

面白いです。

過去にドラマ化され漫画もヒットしたので知ってる方も多いこの漫画。大人になった今読むとまた違う感想になりますね。貧困、暴力、愛情不足で育った彼の怒り、悲しみ、欲の塊の行き着く先は虚しく悲しい。

悲しく切ない

一見、時代背景がかなり影響しているように見えるかもしれませんが、時代に関係なく現代でも同じだと思います。

ドラマもありましたが、漫画でのラストは違います。
読む人によってはとても後味の悪い終わり方に感じるかもしれません。

“銭”にまみれ地位と名誉を手にしたとしてもそれが果たして本当の幸せか…と考えさせられる、ジョージ秋山先生が投げかける問いかけをどう受け止めるか人それぞれなのだと思います。

ごく普通の当たり前の生活を幸せと思うか…

この作品を読んで自分にとって何が幸せなのか見つけられたらそれがその人の答えになるのではないかと思います。

決して楽しいストーリーではありませんが、あえておすすめいたします。

タイトルと、キャラが強烈なので。

昔から「知ってる漫画」ではありましたが。
今回、最初から見て。。。こんな内容だったのか！？と絶句。
環境のせい、とはいえ、
金の為に、最低のことをする。
見えない悪魔に心を売ってしまったような主人公。
見ていて、ハラハラドキドキします。
ということは、これはどんな人の心にもある「悪魔の話」でもある。と感じました。

悲しい話

お金があれば確かにこの子のお母さんは助かったかもしれない。お母さんを助けたい一心で幼い子が必死で真面目に頑張っていたのに、ひどいいじめや差別で盗みをしたと疑われたり、悲しく可哀想すぎる。だけど、唯一、親身になってくれたお兄さんをあやめたりするは違うと思う。一人も二人も一緒だと言った言葉が恐ろしい。麻痺してくるとはこういうこと、お金を欲しいと思う気持ちはいいが、方法が悪すぎる。

主人公が憎くて途中で読むのが嫌になりますが、最終的に切なく主人公が愛おしくなります。
読むと打ちのめされます

レビュー

ネタバレレビューを見てから、1話だけ見ました。ドラマ化も気になりましたが、時代を思わせる漫画で、内容もすごく気になりました。

何年もレビューをどう書こうかいつも迷い
迷っているうちに
ついに作者の方がお亡くなりになってしまいました。

ドラマよりもさらに大人の世界で沢山の
苦悩を味わう風太郎。
お金のために生きるって苦しい。
三枝子の言う愛がない生活を送り

作中どんどん重たそうな体になっていく姿が印象的でした。

絵も魅力的です。
ドラマの父親のキャラクターも
秀逸でしたが
この原作の父親は顔にもクズさ加減がたっぷりしみ出ていて味わい深いです。
そして刑事さん。
風太郎を見る目が怖いです。
とてもすっきり描かれているのに笑っていない目。上手だなぁと思います。

何度も読んでもおもしろい
素晴らしい作品です。
原稿用紙の上の幸せ切ないな…