みんなのレビューと感想「亡国の王女が願うのは」（ネタバレ非表示）

敵国の元婚約者との再会！

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無料分７話の感想。好きな展開で 先が楽しみな作品！
帝国に国（ロアン王国）を滅ぼされ、隣国で、騎士ランスと一緒に生き延びてきたリアナ（リシェロット元王女）。
10年前、帝国は 裏切りの報復として、王国に攻め入ってきたが、裏切りは何かの間違いのはず。リアナは、家族の無念を晴らしたい一心で 生きてきた。
リアナは騎士団で参謀を務め、憎き帝国の皇帝に近づくため、使節団に志願し、帝国へ赴く。
帝国で使節団を迎えたのは 皇帝ではなく、アレクシス皇子で、彼はリシェロットのかつての婚約者。冷たい表情だが、昔の優しい一面も残っている感じで。
彼は何故かロアンの宝石を大事に持っていて、もしかして、リシェロットのことを胸に秘めているのか？
彼は、女性ながらに参謀を務めるリアナを何かと気にかけてくれる。この先、リアナは彼に惹かれ、苦しむことになるのか？
リアナの願いとは？リアナに幸せになってほしい。

恩讐の彼方にあるものは…？

　亡国の王女リシェロット(リアナ)の願い…それは多分、真実を明らかにすることなのでしょう、今のところ。でも、正直言って、だからどうなんだって気がする、冷たい言い方だけれど。
　例えば、王女リシェロットとして認知されているのであれば、名誉回復とか復権とかの道もある。でも彼女は、既に死んだことになっていて、亡国ロアンの王女であることを証明する手立てが、何もないのでは？婚約者のアレクシスだって、気付かなかったくらいだし。もちろんDNA検査なんて、あるはずもないし。
　それに、オースディン帝国のやり口には疑問符がつくものの、圧政をしいている訳でもなさそう。元国民が特に不満をもっていないのなら、ロアン復興の必然性はないような気がする。
　もし「血筋」を残すことが大事なのなら、オースディンに潜入するのではなく、静かに息を潜め、且つ平穏に平凡に生き残るほうが、ずっと賢い生き方なのでは？

…と、ここまでは民主主義教育を受けてきた一般市民の考え方。きっと、リアナを突き動かしているものは、一国の王女としての誇りと家族の無実を信じる家族愛。全ての真実が明るみになったとき、リアナとアレクシスがどんな選択をするのか、今後の展開が気になります。