【ネタバレあり】凌霄花のレビューと感想

オススメ

この作品は、美しくも切ない恋の行方が丁寧に描かれていて、登場人物の心の動きに共感しながら読むことができました。余韻の残る作品でした。

覚えてないのに

八目との転生前のことをヒロインは覚えていないのだから、理不尽に感じても仕方がない。
でも、八目の言葉にもう少し耳を傾け、彼の立場や心情に寄り添えていたら、もう少し手加減してくれたのかも？

逆に

理解の整理がついていないのですが、主役？の2人が謎の僧侶の予言？呪い？通りに過ごしていたら、結果親の決めた結婚という形で出会えたのでは？この先どうなるか検討つきませんが、反抗して失敗しそうな気配。。。

二人の関係はどうなっていくのか？

ウンテとヨニの2人は、出会うべくして出会ったのか。それとも出会うべきではなかったのか。これから先の展開がとても楽しみです。

この花の名前は…

凌霄花、文字は同じでも和名は『のうぜんかずら』ですよね。
近所に３軒、この花が咲く木を庭に植えている家がある。
花を咲かせる枝が枝垂れ、先端がくるりと蔓を巻いている、不思議な形状。
花の色が、何となく不思議。
花の形も、何となく不思議な形状。
異界から来た花っぽい感じがする見た目なんだ。
こういう話に、すごく向いている花だと思う。

面白い

幼い頃に宣告された将来について、親たちが子どもを守るためとは言え、従ってきた気持ちは分かります。
でもその運命に従うかのように出会ってしまった2人。
運命に逆らうことはできるのか。
続きが楽しみです。

大学の教授が、出土した昔の夫を亡くした妻の手紙を判読する場面から始まります。
既に数百年前の物語で、もちろん登場人物達もとっくに亡くなっているのだけれど、お話が始まると、すっかりそんな事は忘れて、主人公二人の哀しい運命的な恋物語に引き込まれてしまいました。
二人の出会いのシーンがとても美しい。
予言通りの不幸に遭わなければいいのですが…。

純愛

思ったよりも簡単に結ばれましたが、ここからがいろいろありそう。プロローグでも早逝って言葉があったので、幸せな2人の結末が見えてるのが悲しい。

神と人間

息子を愛するあまり、息子に嫌われてしまう親心さなんとも言えません。前世の行いが現世まで続いてしまうのはわかりますが、場面が急に変わるので、読み飛ばしたのではないかと何度も前に戻りました笑

不思議で哀しく優しいお噺。

この世で果たせなかった想いを転生して最後はハッピーエンドになるお話。外国の昔話を聞いてるようで私は好きでした。