【ネタバレあり】祝福されないこどもたち【フルカラー版】のレビューと感想（2ページ目）

親が犯した罪のせいで、何も悪くない子供達が苦しむ。そんな理不尽さに胸が痛くなる作品でした。
子供たちはただ、静かに生きようとしているだけなのに、過去がずっとつきまとう。その姿に同情しつつも、もし自分が被害者遺族だったら簡単に「許す」とは言えない。考えさせられる作品でした。
ミステリー要素もあって、どんどん先を読みたくなる作品でした。

タスクから来ました。とても重い作品です。2話まで読み終わったところですが、三人の辛い過去がだんだんとわかってきて不憫です。あなた達のせいじゃない。幸せになる権利は絶対にある。

すごいテーマ

加害者側の家族の話って中々ないので同情しました。
現実では『蛙の子は蛙』『親も親なら子も子』という風に見てしまうかな。
悪いことをしたのは親なのに。子供に罪はないのに。
この姉弟3人はずっと苦しめられてきた。
特に長女のはるちゃんは真面目がゆえに他のふたりより必要以上に自分を責めてる傾向があった。読んでいてつらくなるくらいに。
ただ、もし被害者になったとしたら、加害者の家族さえも憎く思ってしまうだろうなと思うと複雑ですね。
なっちゃんと亜紀斗の明るさと普通の高校生男子の感じがこの話の救いにもなってたかな。
それでもそれぞれ悩んで苦しくなってるところはあったけど。
何よりまわりの人がいい人ばかりでほんとによかったなと思います。
はるちゃんの言うようにたしかに大和さんは怪しかった(笑)。あれは疑っちゃう。
でもとってもいい人で、はやくはるちゃんと結婚してくれないかな～。
陽菜ちゃんはなんとも言えない、図太い女(笑)？肝っ玉がすわってるというか。
でも、正直そんな子じゃないと亜紀斗の背負ってるものを抱えきれないと思う。
出会うべくして出会ったのかもねっ。亜紀斗は運がよかったのだと思います。
前半結構重～い話があったので、というか始まりから重かったので、終わりは明るく3姉弟に希望がみえた感じだったのでよかったなと思います。

加害者遺族の気持ち、辛さが良くわかる作品。
加害者が身内から出ると周囲から疎まれてしまうのは宮部みゆきの｢模倣犯｣という小説でも描かれてるけど、やはり漫画だとリアルな絵も相まって感情移入しやすいなあ。

親のせいなのに

両親が人殺しで、手伝いをさせられていた子ども。手伝いたくはなかったけど言うことを聞くしかなかった。
両親が捕まってからも、こどもは記者に付きまとわれて平穏に過ごせない。
遺族の気持ちを考えるとなんとも言えないですが、加害者の残った家族もまた被害者で苦しんでいる様子がよくわかります。

考えさせられるテーマでした

漫画だけど、現実的で、とはいえ、実際はもっと大変だろうけど。被害者の家族の気持ちもあるし、でも、加害者の身内になってしまったら、と思うと重いテーマです。事件事故が増えている昨今、いつ同じ立場になるか分かりません。様々な立場の人の気持ち、人間模様を丁寧に書かれていて、ドキドキしながらもついつい読み続けていました。一つのシーンがあまり深く書かれてしまうと、ホラーやサスペンスのようになって、恐怖感から読めなくなってしまうかもしれませんが、そういう深さはないので、読み進めることができました。とても考えさせられました。

犯罪加害者家族という重いテーマだけどシンプルな線の絵なのでサクサク読めます。

加害者でも被害者でもある長女…感情を殺して淡々と生きて行く姿が切ない…

タイトルに

惹かれて何気に読み始めたのですが、奥が深く想像以上に重いストーリーかも知れません。でも、読み続けてしまう何かが…

頑張って

一生懸命、生きている、3人きょうだい、素晴らしい。はるこは、えらい。こんな聡明なきょうだいなのに、なぜ、親がそんななの！？スピンオフで、親のいきさつを、描いてほしい、

全部読みました。読み終えてから、もう一度表紙の絵を見つめました。家族写真……。両親は、どんな面して、どんな思考してんだよ。子供たちの苦労なんて考えてもいない奴ら。長女、よく頑張ったよ。