4.0
ネガティブ魔女の初恋の行方は?
人見知りで、魔女であるが故に自己肯定感低めの魔女セシリー。そんな彼女が、騎士団長のジークに恋をした!そこから始まる、何とも切なく?じれったい両片想い物語です。
かの有名なお届け魔女物語の主人公の如く、本作の主人公セシリーも親元離れて魔女修行の日々。両親に愛されて育ってきたはずなのに、どうしてここまで「魔女」という出自に対して、ネガティブなんだろ?悪い魔女が出てくるお話を、読みすぎたからかな?惚れ薬を「人の心をねじ曲げる 最低最悪の薬」と評するあたりに、彼女の心の傷が感じられます。
だからこそ、ジークが優しくすればするほど、喜びと同時に感じる深い哀しみ、その葛藤に苦しむセシリーの様子が、とてもよく表されていて、切なくなります。そこまで罪悪感を感じなくても、いーじゃん!って思うくらいに。(画が可愛いから、重ったくなり過ぎずよかった…)
ん?でも、待てよ、ジークはどうなんだ、ジークは。騎士団長を務めるほどの人物が、おめおめと「惚れ薬」なんぞに、してやられますかねぇ。そこは、ジーク視点の次なる物語を待つとして、しばしセシリーの切ない片恋と、振り切った感アリのジークの溺愛を楽しむのが上策かと…。
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