3.0
「香水」部分が特色化かな?
ん〜、どう評価したらいいんだろ…面白いには、面白いんです。多分、核となる要素は「香水」なのだろうけれど、それにしても、異世界転生、ハイスペ男子との恋愛、悪役令嬢、女性の自立、魔界、魔呪術etc…と、物語の要素が多すぎて、ややとっ散らかった感は否めない。
はじめは、物語の世界に転生した悪役令嬢「アリエル」が、調香師としての夢を叶えながら、ロマンスも…という流れかと思っていましたが、そのうち、セドリックにかけられた人体実験の後遺症とか、魔界の花アクニシアとか、ファンタジーの要素も強くなっていきます。そこに、元商売敵で現当て馬の第五王子アゼキアンが、カッコよくなってアリエルに接近するもんだから、我らがセドリックも、気が気ではない…という構図、良い意味で?カオスです。だって、肝心のアリエルは、商売第一、もとい香水第一で、色恋沙汰は二の次ですから…。このとっ散らかった状態から、どうやって「たった一人の」まで想いを高めていくか、興味深々です。
ちなみに、物語の節目節目で紹介される「香水レシピ」は、香水好きなら興味が惹かれるところ。でも、アリエル、いくら天才調香師といっても、あなたの新作香水発売ペースは、ちょっと異常なまでの速さです。香水って、もっとじっくりと調合されるものよ〜。
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