環と周
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あらすじ
家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。 ――現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生の男の子を好きになったことがあった。 ――明治時代編 大切な“お友達”になった女学生の環と周。周の縁談が決まり二人は離れ離れに……。 ――70年代編 病気で余命わずかと知った環は、同じアパートに住む少年と出会い交流が始まる。 ――戦後編 復員兵の周は元上官の環と再会し、闇市で一緒に店を始めるが、環には秘密があった。 ――江戸時代編 周の夫を斬った相手は、幼馴染みの環だった。仇討ちのため再会したことから、二人の運命が変わり始める。
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ユーザーレビュー
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壮大な舞台を見たような気分
色々な時代にいる、全く違う環と周という2人の人間模様を短編式に見ていく物語
別に全部が同性愛テーマじゃなく、ただひたすらに『人間同士の愛情って色々な形があるよね』ということを垣間見れる作品集
どれかの関係性を肯定も否定もしない感じ。今の時代にこそ、評価されるべき一冊だと思う。買って後悔はしませんでした。by shin_kan- 10
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5.0
環と周
環と周、最初の試し読みから、同性愛者のお話かと思ったら、さまざまな時代の環さん、と周さんのお話でした。
それぞれに物語があり、背負うもの、環境も立場も違いながら懸命に生きる。世界観に入り込み感情移入してしまう場面もあり、短編集だけどそれぞれ深い。漫画のような、小説を読むような、感じでした。いつの時代にも日常、人々の生活はあるんですね。by オレンジみかんでこぽん- 5
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5.0
色々な環と周の話
時代、性別、関係性が異なる、環と周の物語。
時には夫婦、時には友人、時にはご近所さん。共通しているのは、各話の中心が、環と周ということだけ。
それぞれの物語に、分かりやすい派手さはありません。でもそこがいい。悲しい話もあれば、ホッとする話もある。色々な、環と周の物語があります。
私個人は、昭和のご近所さん同士の話が好きです。by ryoggg- 0
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5.0
よしながワールドが凝縮されて良い
読後感が清々しく希望が持てます。読んで救われる人もいるだろうな。人生が過酷で、それでも強く生きていく面と、情が複雑に存在して理屈に合わない事をする弱い面と、人の色々な側面が絡み合って、その中心を一本の愛という芯が年月を貫いている気がしました。今側にいる人を大切にしたくなりました。
by はちおこじょ- 0
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5.0
深い…
それぞれの時代の偶然同じ名前の2人の物語かと思って読み進めていたら、最後のお話と1話目の夫婦が繋がり、なんて壮大な物語なんだと余韻に浸ってしまいました。
ラストの一言が深い。
もしかしたらわたしにもこんな壮大なストーリーがあるのかも知れないと思うと、自分の人生が愛しくなりました。by なおこ03- 1
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