5.0
くりかえされる周と環の関係
周(あまね)と環(たまき)という性別不詳の名前をもつ2人の優しい関係が、時代も場所も性別も年齢も変わりつつ展開する。
周る環は、輪廻だろうか。
エピローグまで読んでこそ繋がる、美しく壮大な物語だった。
- 1
周(あまね)と環(たまき)という性別不詳の名前をもつ2人の優しい関係が、時代も場所も性別も年齢も変わりつつ展開する。
周る環は、輪廻だろうか。
エピローグまで読んでこそ繋がる、美しく壮大な物語だった。
最後まで読むと全部繋がって感動しました。
しかも男女の絆だけでなく、色んな生まれ変わりの絆があるのもいいなと思いました。
第一話の終わり方に少々呆気なさを感じつつ第二話、第三話と読み進めるうち謎解きにも似た感情が押し寄せ、どの話にもよしなが先生らしさが溢れた見事な短編集!最後のエピローグまで読んでまさに完結と思える圧巻の作品でした。
よしなが先生の本は大奥で知ってハマり、こちらも期待して手に取りました。
色々な時代の環と周を描いており、愛情にはいろんな形があること、多様性の時代に寄り添う内容だと思います。
そして最後の「また会ったね」も印象的でした。そんな偶然の出会いを私も大事にしていきたい。
ひとつひとつ短編として読み、最終話のラストとエピローグを読んで全部同じ環と周のはなしなのか!と衝撃を受けました。魂が輪廻して全然別の環と周となって出会う。しかも最終話の約束通り、環さんが周さんを見つけて声をかけ、環さんが周さんを救う話。
壮大な一冊でした。
学生の制服と鞄がリアルな雰囲気で描かれているように感じました。個人的に、家族について色々と考えさせられる。
よしなが先生独特のタッチですトリーが始まる。平凡な家族での物語かと思いきや、同性同士の恋から色々波瀾万丈ありそうな感情のストーリーが楽しみな作品です。
どの話を読んでもとても切ない
仇討ちの二人が幸せに暮らせなかったこと
白鳥環が消えてしまったこと
若女将が若くして亡くなってしまったこと
何度思い出しても切ない
お試しだけ読みました。短かったので、もうちょっと読みたかったです。女の子同士がキスしているところを母親が見て。好きあってるのか、興味本位だったのか。続きが気になります。
環と周、最初の試し読みから、同性愛者のお話かと思ったら、さまざまな時代の環さん、と周さんのお話でした。
それぞれに物語があり、背負うもの、環境も立場も違いながら懸命に生きる。世界観に入り込み感情移入してしまう場面もあり、短編集だけどそれぞれ深い。漫画のような、小説を読むような、感じでした。いつの時代にも日常、人々の生活はあるんですね。