従僕と鳥籠の花嫁
- タップ
- スクロール
あらすじ
【令嬢と使用人の禁断の恋!】旧家の箱入り娘・藤乃は、幼い頃から自由を奪われ、厳しい躾と家の規則に縛られて生きてきた18歳。自分の身の回りの世話をする使用人の廣臣に密かな恋心を抱いているけれど……? 『別冊マーガレット』で大反響! 身分違いの初恋ストーリー! 巻末に特別描きおろしも収録。
入荷お知らせ設定
?機能について入荷お知らせをONにした作品の続話/作家の新着入荷をお知らせする便利な機能です。ご利用にはログインが必要です。
ユーザーレビュー
-
ストーリー展開が完璧
別の漫画サイトで偶然見つけ、ドはまりした漫画。
会社経営をしている両親から愛情を注いでもらえない藤乃。しかも父親からは自身の利益の為の駒としてしか扱われず、政略結婚に利用する為に幼い頃よりお嬢様教育を強いられ、完全に籠の中の鳥状態。
そんな味方のいない実家で、藤乃が辛い時いつも寄り添い優しく接していたのが使用人の廣臣。
廣臣もまた幼少期に両親を亡くし、藤乃の父親から下僕のように扱われており、自分を気にかけてくれる藤乃が唯一の救いだと思っている。
これ、お嬢様と使用人の禁断の恋と言う話なんだろうけど、この漫画のいい所はいい意味で先が読めないこと。
紆余曲折ありながらもこの二人結ばれるんでしょ?という展開にならないんじゃないかと思わせられる。
その理由が廣臣の藤乃への想い。
一言で言うと歪んでいるんだけど、とにかく藤乃の幸せを一番に願っている。藤乃を守る為なら自分を犠牲にしてまで汚い事をやる。
だけど藤乃を手に入れる為にやっているのではなくて、藤乃を本当に大切に想い守ってくれる人が現れ、藤乃もその人を心から愛しているなら自分は身を引く覚悟も出来ている。
大学で出会った神崎が藤乃を大切にし守れる存在かどうか冷静に見定めるシーンもある。
それに、廣臣自身も藤乃を守る為とは言え、裏で数々の汚い事に手を染めた自分は藤乃には相応しくないと思っているんじゃないかなぁって思う。
正直、廣臣と神崎、(もしかしたら別の誰か?)どっちと結ばれるのか読めない。
神崎も藤乃に対して誠実でいい男なの。
藤乃と廣臣、双方の置かれてる苦境から解放されるには、どういう結果が望ましいのか、ここまで考えると単純に二人が結ばれればハッピーエンドだよね、とはならないんだよね。
廣臣と一緒になれば結局主が父から廣臣に変わっただけで一生鳥籠の中だし(多分廣臣は超過保護)、廣臣だって今の苦境から解放されるには藤乃から離れた方がいい気がする。でもそうなると、脱け殻のような人生を送ってしまうのかなとか、いくら考えても二人にとっての最良が分からない。
だから面白い。
登場人物の心理描写が細かく、特に廣臣の藤乃に対するもどかしいくらいの想いは悶絶する。そしてストーリー展開も上手い。完結してたら間違いなく全部課金して読んでいた。
本当にオススメ。by 柚伽- 85
-
5.0
従僕の光源氏と囚われの紫の上
うわー、それにしてももの凄い設定。一瞬大正かって思ってしまった…現代のようですが。藤乃の父の旧態依然とした男尊女卑っぷりも凄まじいけれど、それに従う母も母。だから藤乃が、「籠の鳥」の如く家の方針に従おうとするのも仕方ない。教育と情報統制の犠牲者です。
そんな藤乃の唯一の「窓」が、廣臣さん。彼女にとって、家族以外の「他」は彼しかいないのではないかと感じるくらい、彼女の人格形成に大きな影響を与えてきたと思う。さしずめ光源氏と、幼い頃に見初められた紫の上との関係のような…。盤石のようでいて、危うい関係。
こんな二人が、東京で共同生活を送るようになって…で、何も起こらないわけがない!既に、お互いに対する気持ちが溢れ過ぎて、読者の気持ちを鷲掴み、期待と不安を行ったり来たり状態です。
淡々と藤乃の父に従っているかのように見える廣臣ですが、時折彼が見せる能面のような微笑みが、とても気になります。反撃の狼煙をあげる機会を伺っている…?苦しくて、切なくて、もしかしたら目を背けたくなるような過酷な現実が待ち受けているかもしれませんが、それでも最後には結ばれてほしい二人。期待を込めて、星5です。by Mayaya- 50
-
5.0
NEW名作です
一言で言うと、旧家の令嬢と使用人の禁断の恋です。
旧家の令嬢藤乃は、幼い頃から厳しく育てられて全く自由のない生活の18歳。自分の身の周りのお世話をしてくれる使用人の廣臣に密かな恋心を抱いています。
少しでも普通の生活がしたいと何とか東京の大学に行かせてもらえることになり(ただし父親所有の別宅)家を出たところからお話が展開していきます。
父親の横暴さや無理やりすすめられる縁談、廣臣が裏でしている汚れ仕事などなど、2人の前には数えきれない試練が立ちはだかります。
ただ、ヒロイン藤乃の純真無垢であるだけではなく決して諦めない強い心で明るく生きていくさまがこのお話の肝になる部分かなと思うのと同時に、名作だと思います。by 単なるマンガ好き- 0
-
5.0
廣臣さまの冷ややかな笑顔よ💕
よそで見かけて、気になってた作品。早々のアップありがとうございます😊 隠れヤンデレと言わんばかりの廣臣さまの重めの愛が、たまりませんね💕 仮面な笑顔からの藤乃へ向ける柔らかな表情がもう。。。一方、藤乃は、過ぎた純真無垢が一周まわって、さながら天然小悪魔。この嫌味のない無自覚さは、私の知るヒロインではダントツ(笑)廣臣さまも神崎も大変だ💦 2人、お互いへの想いがダダ漏れてるのに、父性だの妹だの、まあ焦れること。この禁断の恋、どう着地するのか、もうワクワクしちゃう。廣臣が出世?どこぞへ養子?はたまた駆け落ち?それとも神崎? セリフでなく、作画でジワジワ魅せる心情描写も美しく好み✨もう、見逃せません💕更新、待ってます😊
by ジプシークイーン- 5
-
4.0
時代錯誤!
初めは現代と言う気がしなかったけれど、高層ビルの風景やスマホ等のキーワードも出て来て、やっぱり現代なんだと思った程
父は絶対的存在で娘に政略結婚も厭わず、幼い頃より、厳しく育てられた藤乃
母も娘の味方をするでもなく、むしろ時が来れば政略結婚に賛成派
藤乃にとっての拠り所は使用人の廣臣だった
しかしある日父に呼ばれ、とうとう結婚話が出た
1人泣いていると廣臣が来て、泣いている理由を聞くと、1度位普通の女の子として東京の大学に行き友達を作って見たかったと…
ではお願いなさってみればと廣臣に背中を押され
父に直訴すると、すんなり許しが出た
大学卒業後には結婚するという約束付きで
大学にも合格し、上京したものの、さっそく道に迷い、廣臣から密かにもらったスマホを使おうとしたが、自分1人で何とかしないとと思っていると、雨が降り出し傘を差し出す聞き慣れた話し方が…
廣臣も上京していた。藤乃の使用人として同じ学校に通い、身の回りの世話をするという
藤乃は凄く喜んだ
無料分しか読んでいないけれど、一筋縄ではいかなさそう
廣臣と藤乃に上手く行って欲しいけど先が見えないby ねこ108- 4
同じ作家の作品
Loading
関連する作品
Loading
5.0