みんなのレビューと感想「透明男と人間女～そのうち夫婦になるふたり～ 【電子コミック限定特典付き】」（ネタバレ非表示）

こりゃ尊いわ

ネタバレ レビューを表示する

目が見えない人間、透明人間、獣人、ゲイの人間、エルフ、鬼、カニやらイカやら水生系

多様性のオンパレードだけど、なんというか意識高い系でもなく押しつけ感もない
本当に自然に「そりゃ違くて当然だよな、違いを吸収するのに大袈裟な騒ぎも要らないよな」と思えるというか

柄物の服でオシャレしたいから、邪魔な柄のある毛皮を染めようか悩んでるんだよね
→ へぇ？そうなんですか？(軽)
…見えないから分からんし重要なこととも思ってないってことなんだけど、何を気にするかなんて種族どころか個人によって違うと

そして何やら宇宙人らしき毛玉さんたちも出てくるし、もう種族とか置いといてまとめて地球人だ！ってなる笑

主役2人の、芯が通ってるけど、ちょっとだけ弱いかんじとか
大人なかんじもあり、やけに初々しいかんじもあり、こりゃ尊いわとしか言えん

地味に周りの見守ってそっとしておく空気感も好き

よくできてる！

最初、シチュエーションが不思議だなと思ったけれど、確かに透明人間の恋のお相手が、目の見えない人というのはすごい理にかなっている！！
きっと目が見える人だと、相手が透明だと表情などがわからなくていつか絶対不安になると思う。
しずかさんにとっては透明人間であってもなくても全く変わりはないわけで、普通に接してくれて、透明になっても見つけてくれるんだったらそりゃ惚れてしまうよね。
ほのぼのもするし、キュンキュン要素もたくさんで。
いろんな意味での癒しの作品です。
課金対象だわー

ある意味…深い

ネタバレ レビューを表示する

斬新な設定と軽く思っていましたが…
よーく考えるといろんな事を
思い巡らす話だと気付かされます。

いろんな種族が存在する世界で
ヒロインは目が見えない
ヒーローは透明人間
相手を見たくても見えないし
見なくてもいい。
全く見た目は関係ない
中身こそが大事な関係。
果たして自分は
ここまで中身だけで人を判断出来てるだろうか？
と考えさせられてしまいました。

2人のやり取りは
丁寧に優しく進展して行って
もどかしくもありますが
やはりラブストーリーなのだと思えるほど
ニヤニヤしながら読み進めています。

ほっこりしています

　実生活で見えないことは、不便が多いと思いますが、ヒロインは良い会社や同僚に恵まれ、充実した日々を過ごしているようです。
　ここまでは、私も想像できました。しかし、他の登場人物と言ったら、素敵な人(？)達ばかりで、目が離せません（笑）
　そして、ヒロインとヒーローはいつゴールイン💒するのかしら？

これぞ多様性！

透明人間は、他人からは姿が見えない。
目の見えない人は、他人の姿を見られない。
それぞれのウィークポイントが、相手にとっては何の差し障りもないという素晴らしい巡り合わせの二人。お互いのコンプレックスや障がいを理解し合い、自然に支え合う二人の恋物語が微笑ましい。
同僚の獣人やゲイなど様々な人々が登場するけど、皆んなそれぞれの個性を活かしたり、コンプレックスを乗り越えたりしながら、お互いを否定する事なく交わっていく。
透乃目さんと夜香さんのほのぼのとした恋愛ストーリーのバックには、多様性を認め合う優しい世界が広がっている。

ふざけてない、むしろ社会派

ネタバレ レビューを表示する

最初は、ふざけすぎと思うかもしれません
どこまでも、どこまでも異色
でもそこでどうかやめないで
これは多様性を学ぶ物語
幅も奥行きもどこまでもどこまでも多様性
いわゆる普通の人がいなさ過ぎて、基準なんてない
単一民族として明確過ぎる基準にどれだけがんじがらめか…
ここの自由さに居心地の良さを感じずにはいられません

透明人間なんていないのに悩みがリアルだったり
透明人間と全盲カップルのマッチっぷりだったり設定が凄い

目が見えない状態で一日を過ごすという事をリアルに考えさせられもして…
障がい者への理解にまで及ぶものだと…
傑作です

アーティストの作品

ネタバレ レビューを表示する

独特の画面で、昭和のファンタジーっぽい、懐かしい雰囲気です。ますむらひろしの世界を彷彿とさせる感じ。商業的な作品ではなく、アーティストの作品を楽しむ感じです。透明人間と盲目の女性のオフィスラブで、恋に慣れない女性の有様に関しては、作者の実体験かと思うくらい、リアルです。透明人間の男性は、基本的に洋服しか描かれませんが、スタイルがよく、振る舞いが素敵で、魅力的な男性に描かれています。メッセージ性が感じ取れる作品ではありますが、押しつけがましいものではありません。時には狂気をはらんで声高に多様性が叫ばれ、多様性の商品化が目論まれる昨今なので、流行りに乗るではなく、昔ながらの穏やかなスタイルを踏襲している本作品に、好感が持てます。

カオスになりそうなのにあったかい世界

ネタバレ レビューを表示する

絵がかわいらしくて読み始めたのですが
単なる異世界もの（とは言わんのか？）とは
また違う…あまりに多種多様なひとたちが
「普通に」暮らしている世界のお話。
主人公の夜香さんは、目が見えない人間だけど
お勤め先の社長さんは、透明人間
透明だから、抱える苦悩もあるようだけど
目の見えない夜香さんには、関係ないことで…
色んなそれぞれの事情があるけど、それぞれ思いやって暮らしてる様があたたかくて…
人間の世界にも共通することだと思うから
ほんとは、こんな風に思いやって生きられたらいいのになと思いました。
社長さんが、とても紳士で素敵。

大好きです！

サブタイトル　〜そのうち夫婦になるふたり〜　が秀逸ですね。
多様性な世界観と雰囲気、透明人間と目の見えない女性の恋人関係という設定もたまりません！
少しずつ距離を縮めていく2人の恋模様にキュンキュンします。

すっごくいい(´∀`)

いつもの如く扉絵にソソられて開いてみたら素晴らしい世界観と作者の画力に目を剥きました。きちんとデッサンをされて来た方なんでしょうね。登場するキャラ達も様々な種族がいて皆対等でそれぞれの温度が伝わる丁寧な書き込みです。
本当の意味での「多様性」ってこういう世界のことを云うんだなと。
ちょっとポイント高いけど読み進める価値は大いにありますよ(*^^*)