零れるよるに

あらすじ

DVを受けていたよるは児童養護施設に保護される。周囲に馴染めずにいたよるを守ってくれたのは同い年の天雀だった。愛情を喪失した苦しみを分かち合う二人。よるの気持ちはやがて恋心へと変化していく。厳しい環境の中で世界から零れてしまわないよう支え合うよると天雀。暗闇に光は射すのか?

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    読み始めたばかりだけど、期待を込めて

    学生の時に、児童養護施設でボランティアをしていました。各自、子どもの担当となり、施設職員ではなくその子の「お姉さんやお兄さん」のような存在になる事が目的でした。一緒に遊んだり、勉強を見たり、料理をしたり…。凄く慕ってくれた事を思い出します。
    私が担当したのは2人でしたが成人して、立派に働いています。

    この物語に出てくる施設の子達も様々なトラウマ、家庭の事情、闇を抱えていると思いますが…どうか皆が幸せと思える大人になってほしい。
    現実はそうはいかない、いかなかったケースも知っていますが、それでも…たくさん遊んで勉強してほしい。たくさん美味しい物を食べてほしい、たくさん愛されてほしい。心から信頼出来る人がいてほしい。子どもとして当たり前の権利を奪われてしまった子ども達に一つでも多くその権利が戻ってほしいと思います。

    • 32
  2. 評価:5.000 5.0

    児童養護施設の子と関わる者として

    ネタバレ レビューを表示する

    仕事で施設の子どもと接する機会があります。この作者は恋愛だけでなく社会派なストーリーを描くことが多いので何か彼らをより理解するためのヒントがあれば…と思い読み始めると…主人公たちは一話の終わりには高校二年に成長してしまい(苦笑)、18歳で施設を出て自立しなければならない事実や進路、偏見の目、ずっと会っていなかった親との突然の再開等彼らにしかわからない悩みが多く、読んでいてとても切なくなりました。
    今のところよるちゃん達に恋愛感情は見られませんが、どうか彼らがみんな幸せになりますように!!

    by treetop
    • 7
  3. 評価:4.000 4.0

    読み進めたいと思った

    3話までしか読んでないけど、ハマりそうな予感。
    読んでいると自分の幼い頃の辛い日々を思い出してしまうけど、胸に迫るセリフやシーンがたくさんあって、ついつい読みたくなる、応援したくなる。そんな気持ちが湧いてきます。

    こういう施設って、18歳で出ないといけないんですよね。18歳って、まだまだ一人立ちには早い気がします。そもそも施設に入るような状況の子達には頼れる親も親戚もいない。本当にひとりぼっちっていう子が多いのでは?
    そういう人たちへの支援は無いのか?
    そういうことまで考えさせられる作品。

    • 7
  4. 評価:5.000 5.0

    実家の近くに

    実家の近くに保護施設がありました。

    そのため、公立の小学校や中学校も必然的に同じでした。
    いろんな理由がありそれぞれ抱えているものがあるのでしょうが
    幼いわたしは、荒れている彼らの苦悩を当時は理解できませんでした。むしろ不良化していく姿が怖くてたまりませんでした。

    きっと、よるちゃんのような体験をしてきたのかもしれませんね。

    当時のあの同級生たちがいま、幸せな生活を送っていることを願っています。

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    夜と同様に天雀にとても惹かれます。
    夜の思いとはちょっと別な感じがする天雀。18歳で自立って過酷な中でいつも自分の中でしっかり考える天雀だけど。まだまだ18歳なんて子供。これからどうなっていくのか見守りたいです。どうして酷いことをする親に子供がこんなに苦しまなくちゃならないんだろう。18歳ではなく社会人になって落ち着くまでのせめて衣食住は保証をしてあげてほしい

    • 5

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