5.0
断頭台に向かうヒロイン、断罪シーンに不釣り合いな絶望顔の王子様?
話はその三ヶ月前収穫祭の日からスタートします
ヒロインはラフレシア嬢と揶揄されるドラコルル伯爵の娘、ルーリエ
人付き合いが苦手な結果、家柄も手伝って誤解は解けないまま社交界でぼっちの上、イジメられています。そんなルーリエの退魔能力は「食べる事」収穫祭の魔物騒ぎを食して解決する彼女の姿を見た王様から、まさかの依頼?司令?が舞い込みます
「結婚できない【呪い】」をかけられた王子の仮の婚約者となり、謎の病気で苦しむ現婚約者侯爵令嬢アンジェリカ・ストラホフを助けて欲しいという(この女はルーリエをイジメた性悪女なので助けるの?とイラつく所)
実はルーリエはアロイス王子に初恋し、劇推しており、見るだけで活力が湧くくらい大好きなのである‼︎
恐れ多いと思いつつ、彼女はアロイス殿下との婚約証明書への調印式の為神殿に参上すると、来ないと聞いていた殿下が⁉︎
彼女は完全に挙動不審w傍目には彼女の乙女な緊張が伝わる筈もなく、不審者に…結果、殿下の横に自分の名前を書くだけの事も恐れ多くて出来ない程、殿下を愛してやまない可愛い人なのです
そして2人は神殿の人間関係の問題、魔物を巡る王家と神殿の確実、魔道の塔での占術師不審タヒ事件、更には高位封土貴族の不可解な事件や事故に繋がるサバト(魔宴)…次々と国の黒い部分に関わり、周囲の人間も諸共巻き込まれていきます
その中で、王子はルーリエの強さと優しさに、時に癒され、どんどんと惹かれてゆきます
嫌な人が居ない話が好きですが、この話の中の嫌な人は切なかったり、辛い事情を抱えていたり、とても人間的で、にくみきれない所があります
(2巻までで)退魔能力が活躍したのが最初の収穫祭の一回だけっていう所は、せっかくの面白い設定が生かしきれてない残念さがありますが、事件を解決したり、核心に迫る為行動するルーリエは優しい勇気があり、見ていて気持ち良いです(事件そのものはメリバでは?!と思う気持ち悪さあるので注意)
魔道の塔の事件を解決したルーリエを、王様は呪いを引き受ける生贄とし、結婚式まであげてしまう事を決め、動き始めます…アロイス殿下は既にルーリエを愛しているし、サバトの黒幕はまさかのあの人⁈という気になりまくる2巻(13話)まで拝読しました
続きが楽しみです♡作者様方、ありがとうございます♡
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