【ネタバレあり】[小説]大正艶恋浪漫譚 元華族令嬢は溺れるほどの愛に満たされるのレビューと感想

二人が、結ばれ…

家庭の事情から、女性に興味を持てない軍医が、治療を任された親友の義妹に惹かれ大切に見護る中に溺愛してゆく。年の差の有る彼が彼女が18才になる迄待ち結ばれたのですが…その想いが愛しくて本当に素敵な旦那様です。

持病のある少女と、その主治医となった軍医とのお話。
女性嫌いだった軍医も魅力的な夏子と接するうちに夏子に好意を持っていることはすぐわかったが、すぐに恋仲になるのを我慢し、夏子が18歳になるまで待ってくれて真面目で素敵だなと思いました。また夏子も柊一のために離れている間に勉強を頑張っているところも素敵でした。
かなりの歳の差のある2人でしたが、心も体も繋がった時は読んでいて幸せな気持ちになれました。

天真爛漫な、文字通りの妹気質のヒロインの素直さが女性嫌いのヒーローの心を掴んだのかなと思います。診療所を開くためのヒロインの努力も素敵でした。

姉の話より穏やか❤️

姉の話を先に読みましたが、そのサイドストーリーとして、楽しめました。劇的な恋情と言うよりは、育まれ、花開く感じ。二人の人柄が浮き出る良い作品だと思います❤️

お姉さんからの続き

続話が出たとのことで、試し読みしたら妹の夏子さん編でした。
ちょうど読みかけの小説があったので、キープしておきました。
蓮見さんの女性慣れしていないところ、夏子さんの意外性が素敵でした。

前作を読んでから

本作品を読んだ方がストーリーも分かりやすく、あの時の気持ちが良く分かると思いました。最初から、最後まで中々清い関係だと思います。もう少し、お互いに野生的の部分があったほうが良かったです、久々に穏やかに作品を読むことが出来ました。私的には、もう少し過激さがあったほうが良かったかな。読んでみる価値がある作品です。次回の作品は、お互いの子ども達が主人公の作品が読みたいです。夏子に思いを寄せていた少年のストーリーも読みたいです。

大変な幼少期を共に過ごしてきた姉妹は素敵な伴侶を得て幸せになれて良かった。亡き祖母の嘘からとんでもない勘違いをしてきた姉妹にとって不運としか。姉が幸せになる中　義妹を心配してさらに親友でもある友を紹介する事で運命？縁が動き出す。それが長い年月をかけて柊一の心を溶かしていき2人は結ばれた。キューピットとして2人が結ばれ事を誰よりも喜んでいただろう。同じ境遇にある彼に幸せになって貰いたいという思いが伝わって来た。そして子どもの頃はおにぎりをあげる事でしか助けてあげれなかった自分を許して欲しい　そしてこれからは兄として頼って欲しいという兄の苦悩も頷ける。何もかも上手く回っていけたのはやはり彼女の人柄なのだろう。義姉と交流していく中で柊一の心をも解いてしまっていた。ホントに彼女は人を和ませる猫のような人だった。