【ネタバレあり】ミルキーウェイのレビューと感想

メタルと花嫁の感想です。ジャックが自分を人間だと勘違いしていて、ロボットだと思っていなくて、今までの記憶が作られたものだったというのが、おもしろかったです。

懐かしいです。こういう作品で、アンドロイドという存在を入れてくるのが珍しくて楽しく読んだ記憶があります。確か他にも実はアンドロイドだった人がいたような…。この先生の作品は分かりやすいハッピーエンドが無くて切なかったり後味の悪い終わり方をすることの方が多いですが、それでも読んでしまうんですよねー。

ミルキー

表題作の他、６つのお話が収録されている短編集です。「エレナ」と「ジャック」の出会いのお話があり、とても読みごたえがありました。昔の作品ですが、いまよんでも、たのしめるとおもいます。

ジャックとエレナ

このシリーズはどのお話も美しく哀しい。人間に恋をした永遠の命を持つ人型ロボット、人型ロボット同士、本当にどの話も素敵で哀しい。でも何度も読み返してしまいます。

この作家さん、デビューから他の追随を許さないような圧倒的な画力で、発見した時は宝物を見つけた時のようにドキドキしたのを思い出します。
ストーリーもアイロニーや哀愁、独特の世界観で、どの作品も外れがない。因に私はジャック派ですね。弱い面やちょっとみみっちいところなど、人間臭さがたまらない。

綺麗なイラスト

あらすじ見たら、人間より人間らしいロボットって書いていたので、びっくり。アンドロイドって人間だと思った。続きが楽しみです。

切ない

銀河のように果てしない2人な愛情と絆、そしてロボットは歳を取らないから、人間には知り得ない哀しみを抱えるという、現代からまさに映画化されそうな話