5.0
日常に潜む違和感と恐怖
主人公が一般的な(普通より可愛いかも)
20代前半の女の子でその子の視点から職場を中心とした日常が描かれていて、日常系ラブコメかと思って読み始めましたが実際の世界観とのギャップに驚きました。
主人公は幼少期からの父による虐待。(現在では死去)、母親は毒親。それゆえに愛情不足と思われる。
職場であるスーパーの店長(妻子持ち)と関係をもっているのだが、店長の妻が鬱病で家庭内が荒れている為主人公に別れを告げるものの、主人公は店長を苦しめている原因を取り除けばまた元の関係に戻れると考え、店長家の分析をする為家や、妻の病院の前に張り込むなどストーカー行為を行う。
幼い頃父親に周りの人に親切にするよう教え込まれていた為、自分のしている事が悪いことという認識が一切なく、大好きな店長の困っていることを解決してあげたいという善意(利己的な意味合いもある)からきているもので、性格もよくある少女漫画のピュアな女の子のソレを醸し出していることから、読書側からすると頭が混乱する。
そのピュアさが恐怖心をより強くしている一因であり、続きが気になる作品だと思います。
- 7