[小説]簒奪王の愛情が黒衣の花嫁の呪縛を解く
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あらすじ
宗教国家であるクトゥルエイフ国の第三王女・ミュリエルと隣国・アインガイム国のハルトヴィヒ国王の婚姻が決まった。先王から王位を簒奪(さんだつ)した過去を持ち、「死神をも斬り捨てる不死身の男」と噂されるほどに豪胆なハルトヴィヒだったが、馬車から降り立ったミュリエルを見て言葉を失った。ミュリエルは、喪服のような黒いドレスに黒い手袋という出で立ちで嫁いできたのだ。呆気にとられるハルトヴィヒと従者に向け、ミュリエルは穏やかに微笑み言う。「本国では『呪われた姫』と言われておりました」 王家の者にはあり得ない黒髪・黒い瞳を持って生まれたミュリエルは生まれながらに呪われているとされ、日がな一日神へ祈りを捧げながら慎ましやかに生きてきたのだった。夫婦として過ごすことでハルトヴィヒにも災いが及ぶことを危惧するミュリエルは、形だけの妻としてハルトヴィヒに接しようとするが、ミュリエルの呪いを意に介さないハルトヴィヒは、ミュリエルの求めを拒否。それどころか、本当の夫婦としてミュリエルに触れることで「呪いは存在しない」と証明しようと提案してきて……。
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宗教国家であるクトゥルエイフ国の第三王女・ミュリエルと隣国・アインガイム国のハルトヴィヒ国王の婚姻が決まった。先王から王位を簒奪(さんだつ)した過去を持ち、「死神をも斬り捨てる不死身の男」と噂されるほどに豪胆なハルトヴィヒだったが、馬車から降り立ったミュリエルを見て言葉を失った。ミュリエルは、喪服のような黒いドレスに黒い手袋という出で立ちで嫁いできたのだ。呆気にとられるハルトヴィヒと従者に向け、ミュリエルは穏やかに微笑み言う。「本国では『呪われた姫』と言われておりました」 王家の者にはあり得ない黒髪・黒い瞳を持って生まれたミュリエルは生まれながらに呪われているとされ、日がな一日神へ祈りを捧げながら慎ましやかに生きてきたのだった。夫婦として過ごすことでハルトヴィヒにも災いが及ぶことを危惧するミュリエルは、形だけの妻としてハルトヴィヒに接しようとするが、ミュリエルの呪いを意に介さないハルトヴィヒは、ミュリエルの求めを拒否。それどころか、本当の夫婦としてミュリエルに触れることで「呪いは存在しない」と証明しようと提案してきて……。
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みんなのレビュー
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好きな作者さんです
今作は、何故だか呪われているらしい愛を知らないヒロインと、成り上がりで王になった人間臭いヒロインの話でした。
そもそも呪いって。そのせいでラストはヒーローから離れるヒロイン。もちろん見透かしたヒーローが愛を教えて、呪いを信じないリアリストなのでヒロインを迎えに行きますが。
呪いとは、結局都合の悪い真実でした。でしょうねー。
ヒーローが成り上がりとはいえ、とっても暖かい人でした。ヒロインに言葉を尽くして愛を説く。キザでもなんでもなく。こんな人だからヒロインも信じられてのでしょうね。
ですがもうちょっと意外な何かが欲しかった!ちょっとあっさり読めて物足りず、星4つにしました。
不埒な夫と、女嫌いの夫を浄化した前2作。逞しくも、罪深くも、好きな人のために己を犠牲にしてまで行動するヒロインがかっこよかったのです。
興味があればぜひお勧めです。by 匿名希望- 2
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4.0