九条の大罪

あらすじ

国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、最新作! なぜか厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人(くじょうたいざ)。鼻炎持ちのバツイチで、ビルの屋上でテント生活をしている偏屈な弁護士だ。主な顧客は、半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、きな臭い人だらけ!? ネットでは悪徳弁護士と罵られながらも、イソ弁の烏丸(からすま)と共に、依頼人の擁護に務める。ある日、飲酒して轢き逃げをした半グレが、先輩の壬生に連れられて、九条のもとを訪ねる。そこで九条が授けた策は、弁護士にはあるまじき教唆で――!? 交通事故ひとつですら、常識がひっくり返る。知ってるだけで、人生が変わる。神か悪魔か弁護士・九条! 法とモラルの極限ドラマ、ここに開幕!

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  2. 091話 コメント2
    第88審 暴力の連鎖⑮
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    第89審 暴力の連鎖⑯
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    第90審 暴力の連鎖⑰
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    第91審 母親の命日
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    第94審 生命の値段③
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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    細部と、哲学と

    「闇金ウシジマくん」が終わってしまい、ファンであった私はちょっとしたウシジマくんロスに陥っていたが、その穴を埋めるような快作がスタートして、胸が躍った。

    いささか語弊はあるが、「悪徳弁護士が主人公の闇金ウシジマくん」とイメージしてもらって構わないかと思う。

    「闇金ウシジマくん」でもそうだったが、作品の骨子を支えるのは、裏社会の圧倒的なディテールである。
    この作者は、マジで取材の鬼だと思う。
    もちろん、私たちの多くは裏社会の実情に詳しくないし、現実がこの漫画のとおりなのかはわからない、というか、多分、そんなわけはなくて、いくぶん漫画的な誇張やデフォルメはあるのだろう。
    しかし、一般読者としては「うわ、マジでこんなことありそう。知らんけど」と思うしかない、そういうレベルのリアリティーを、脚色を含めて作品の中に構築するのが、この作者は非常に上手い。

    以前、「闇金ウシジマくん」のレビューの中で、「子どもですら単純な勧善懲悪なんか信じない時代に、ウシジマくんがヒーローになり得たのは、明確な哲学を持っているからだ」という意味のことを書いたが、その点は、本作の主人公である九条も全く同じだ。
    「私は依頼人を貴賤や善悪で選別しない」
    「法律の世話はできるが、人生の面倒は見られない」
    世間一般の倫理観からは外れているが、九条はあくまで自分の哲学を守って生きている。
    九条の横顔にウシジマくんの姿がだぶって、私はちょっと感動してしまった。
    この感慨は、「闇金ウシジマくん」を最後まで読んだファンなら、わかってくれるのではないかと思う。

    また、相変わらず、ダークでありなら、きっちりエンターテイメントとして成立させる手腕も素晴らしい。

    ウシジマくんなき時代に、新たなダークヒーローの誕生を告げる、期待度抜群の作品。
    ウシジマくんファンは、必読である。

    by roka
    • 47
  2. 評価:5.000 5.0

    1〜3話。地獄の沙汰もカネ次第

    ネタバレ レビューを表示する

    1〜3話。読みました。


    ネタバレ感想ご注意ください。


    試し読みに出たあの凶悪犯、


    車屋のつてで、九条弁護士を紹介されます。

    九条はとても頭の回転の良いキレ者。


    執行猶予を勝ち取りました(!)


    遺族は弁護士を立てて無かったので、賠償金も言い値の二束三文。


    道徳上許し難い事でも、依頼者を擁護するのが弁護士の使命だ。


    3話おわり。


    感想。依頼者からしたら、ホント頼もしい弁護士。あいつ実刑10年はくだらん状態だったのに、

    禁固1年8ヶ月執行猶予3年(!)ですからね。

    被害者の過失の真相は正直藪の中ですが、、


    何だかなぁ、、


    私は、離婚調停しましたが、

    あれバカバカしいですね。どうせ妻が勝つ。

    相場、決まってるんだったら、

    別に司法なんかいらんじゃん。


    勝とうと思ったら結局大金積んで、探偵使うなり何なりと、の世界。


    作品中の遺族の妻のあの鬼の形相が忘れられない。
    息子、あんなにされて、理不尽な仕打ち、


    負けたら、司法なんか信じられんよ。

    結局、カネ。

    一つ言えるのは、気が合いそうな弁護士が良いよ。どうせ負け戦なら、ざっくばらんに話せる弁護士が良いですね。

    離婚調停レベルだからこんな事が言えるのかもしれないけど、、


    弁護士漫画としては、かなり読み応えがあります。☆5つですが、

    私は、これ以上読むのは、しんどくなったので、ここでギブアップ。

    • 12
  3. 評価:5.000 5.0

    法律を知っておいた方が良いと思わされる。

    あまり書くとネタバレになってしまいますが、素人考えでは無く、多少無理してでも弁護士をつけて戦いに挑んだ方が後悔が少ないと感じさせられる内容でした。もしかしたら、弁護士を付けずに損をしてしまっている登場人物は、それが『損』であることすら知らされず、後悔する余地すら無いまま、再戦出来ず、人生を終えてしまうかも知れない。ある意味そちらの方が怖いかも知れません。

    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    九条弁護士の名前が秀逸

    ネタバレ レビューを表示する

    弁護士って六法全書を暗記してたり、司法試験に合格しないとなれない優秀な人のイメージだったけど、そうじゃない人もなれるのかと思える漫画です。
    でも、交通事故一つとってもいつ遭うかわからないので法律の知識は必要だと思います。
    最初のエピソードでは反社の弟分の若者が自転車の親子を轢いちゃうんだけど、携帯とかも失くした事にしたり、余計なことを言わないことで執行猶予を勝ち取りました。
    足を切断して生き残った息子の賠償額は微々たるもので、そういう時こそちゃんとした交通事故専門の弁護士をつけないと損なんだとわかるお話でした。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    大罪っていうのが気になります

    ネタバレ レビューを表示する

    タイトルから戦争に関する憲法の事かと思ったら、弁護士の名前だったけど、犯罪者でもないのに罪とは。
    しかも大罪って何?
    良くあるヒーローのような弁護士とは違い、ダークな裏社会の生活者を守る弁護士、九条。
    本名だが、家族からは勘当され、離婚した妻の名字をそのまま使い、住居はビルの屋上のテント暮らし。
    謎だらけの弁護士が反社会的な世界を垣間見せてくれて、法律は守っても、命は守れないというのがとても心に残ります。

    • 1

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