5.0
ミリア一択の出来レース
ミリアの太ももに、花の痣が浮かび上がり始めたとき、正直エリオットの仕業かも?と思った。例えば、ミリアが寝ているうちに、密かに花の模様を描かせたとか…。でも、まさか毎夜忍び込んで、少しずつ模様を描き足すわけにもいかないし、ましてや痣の位置が位置だけに、それを描くことを誰かに許すほど、エリオットが寛容とは思えないし…で、「寝てる間に描き足し説」は、却下!でも、そう思いたくなるほど、ミリアに対するエリオットの気持ち、透けて見えるよね〜。
花嫁の花の痣の秘密だけど、実は、王太子が相手を想って願った花の形が、相手の体に浮かび上がるってことみたい。そして、エリオットがミリアを想ってイメージした花が、彼女の出身ローレンス領でしか咲かないクレマチスの花だった…うん、これは、知らぬはミリアばかりなり、ミリア一択の出来レースじゃん!
結局、身分が釣り合わない相手を王太子妃とするために、王族が代々続けてきた「嘘も方便」作戦だったのかもね。確かに、「王太子さまの甘すぎる…」で、間違いなさそうです。TLを謳いつつ、ストーリーの組み立てがしっかりしているので、読み物としても十分満足できますよ〜。
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