【ネタバレあり】チ。―地球の運動について―のレビューと感想

揺さぶられる

読み進める手が止まりません。心をがっちり掴まれます。
宇宙の分野においては、現代でもなお常識が覆される事例があるわけで(冥王星が惑星から外された時はなかなかの驚きでした)、この作品の時代に地動説が提唱された日には、それはもうとてつもない衝撃だったことでしょう。

地球が動いていることを証明しようとする天文学の研究をなんとしても排除したい宗教側と、命懸けで真理を突き止めようとする者たちとの戦いが凄まじい。地動説を支持する者は異端としてごう問され処刑されるというのに、彼らは決して怯まない。それほどに大きな、人生をかけて次に繋いでいくべき発見だから。
信念を貫いて死んでいく者たちのセリフが強烈に記憶に残りました。魂のこもった言葉たちに目頭が熱くなります。

現代ならば突飛な説を提唱しても指をさされて笑われる程度でしょうが、当時は目を潰されたり生きたまま火炙りにされる覚悟でやらなければならない。そんな状況下でも地動説の研究を諦めなかった人々の存在に思いを馳せながら、この先のストーリーを読み進めていきたいです。

独特の雰囲気

高評価だったので途中まで読んでみた。主人公だと思っていた人があっさり死んでしまう。地動説をめぐっていろいろな人たちが出てくるお話。人が中心ではなく、テーマが重視されるという点で、なんとなく手塚治虫さんの漫画を思い出した。残酷なシーンもあるので、苦手な人はやめた方が良いかも。

すごい話だと思う。
人の真理を追求する強さ。
魔女狩り。宗教裁判。
既定の概念を覆されることの怖さが人をこんなにも残酷にするものなのか。
舞台は15世紀のヨーロッパ。
固定の主人公が活躍する作品とは異なり、人ではなく地動説が軸となって、その真理を追究し守る為に戦った人々が描かれた作品で胸が熱くなります。
その中にはまだ若い青年もいて、その志の高さに涙。
名作だと思います。

すごい深い

アニメと平行してみてました。この時代って、暗いけど、人生の密度が濃い感じがします。そして、真っ直ぐな感じがします

一気に読んだ

こういう時代だったと言わんばかりに人が死んでいく。
ただ、地球が動いてるのか、他の惑星が動いてるのかって話だけで。
お大昔から続いた論争で地球が動いてると確信した人間達と宗教の戦いみたいな話です。
人類、何代にも渡って続いた話しなのでそのテーマだけで壮大な物語になっています。
それが面白いです。
面白いと言ってしまっていいのか微妙ですけど。
実際にこう言うことがあったんでしょうし。

おもしろすぎる

バデーニとオグジーが好きすぎる。そしてノヴァクが来たときの絶望感は半端ない。しかし彼こそ主人公なのでは、と一瞬思ってしまうくらい非常に重要な人物。

早く続きが読みたい人

現実味があるけど今では想像できない非現実みたいな漫画です。主人公達の意思が地動説が受け継がれていく。その中で主人公が死んでまた新しい主人公に託される。意思の話。神の話

今とは違う価値観

人間の長い歴史の中で、死に対する価値観があまりにも違うと感じました。でも世界に目を向けるとまだひとが死んでもしょうがないぐらいしか思えない場所があるのですよね。考えさせられる作品でした。

面白いです

グロテスクな場面が多く、気持ち悪いですが、それよりも面白さが勝って、正直びっくりです。
題名も、1文字なのに、ここぞという場面でいろいろな意味につながって、本当におもしろい。
人物像もバラバラなのに、誰もがまるで哲学者のような言葉を言ったりして。読んで良かったです。

最初の爪剥がしからもう鳥肌...... アニメで見るのとまたちょっと違った恐怖を味わえます！
この漫画はゴリゴリの理系ものってより人の生き方とか当時の考え方とかが表されていて、文系ワイでも楽しめちゃいますw とにかく空が綺麗なんですよねー、、この作品って1ページが名言で埋め尽くされてるくらい心に響く言葉ばかりで驚かされます　研究して殺されて、研究の内容が後世に残されて、また殺されて。このサイクルを繰り返しながらも地動説を貫いてきた先人がらとてもかっこいい！！グロいけどとても面白い作品です！