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正確に伝えていくために説明文を入れると、文字数がかさんで読みにくいのかもしれませんが、可能なら文字を拡大できると助かります。
人間として成長していく過程で、軽度知的障がいがあると犯罪をおかしてしまう可能性も増える(かっとなっての犯行等。)ならば、普段から生活上でサポートの体制が整っていてほしいけど、
そもそも親が子どもの軽度知的障がいを認めたくないケースもあるようで、難しいのだろうか。
考えさせられます。
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正確に伝えていくために説明文を入れると、文字数がかさんで読みにくいのかもしれませんが、可能なら文字を拡大できると助かります。
人間として成長していく過程で、軽度知的障がいがあると犯罪をおかしてしまう可能性も増える(かっとなっての犯行等。)ならば、普段から生活上でサポートの体制が整っていてほしいけど、
そもそも親が子どもの軽度知的障がいを認めたくないケースもあるようで、難しいのだろうか。
考えさせられます。
それでも、犯罪は犯罪なんだから裁いてほしい。
年齢が達してないから?発達障害が疑われるから?
その理由で減罪されるなら、被害者の気持ちはどこへいくのだろう。
人間の発達障害は先天的にもある。進んだ医療で、本来なら産まれてこれない命が助かる現代。
人間が自然界の摂理をいじくりまわすと、色んな歪みが生じる。
原作は、新書。
少年院に収監される少年たちの中に軽度の知的障害を持つ者が多いことに着目して、認知能力を改善するためのプログラムの必要性を論じた本であるらしい。
(申し訳ないが、未読。)
作品の性質上、当然と言えば当然だが、少年院の少年(女性も含む)たちの記録が、淡々と綴られる。
だが、退屈という印象はなく、不思議と読ませる。
このあたりは、この漫画家の特質かもしれない。
決して「上手い」絵ではないが、なかなか豊かな表現をする。
また、この漫画の作者は、他の作品も含めて、エンターテイメントのための過剰な演出はしない、と心に決めているような印象を受ける。
賛否あるだろうが、私は、その姿勢を支持している。
「現場」をリアルに描こう、という志は、この人のどの作品でも徹底されており、大したものだと思う。
気になった点は、二つ。
ただし、どちらも原作段階の問題であり、漫画の問題ではないのだが。
ひとつは、タイトル。
個人的には、好きになれない。
新書を売るためにインパクトのあるタイトルを、というのはわかるし、事実、それが成功して本は売れたわけだ。
しかし、穿った見方かもしれないが、「ケーキを3等分することも出来ないんでっせ、ヤバくない?」というような、少年たちの知能の異常性を見世物的に扱ったような印象を受けて、ちょっと、首を捻った。
作品の中身を見れば、全くそんなことはないのだけれど。
もうひとつは、「軽度知的障害」という設定だって、所詮は誰かが決めた恣意的なボーダーなんじゃねえの、ということだ。
少年犯罪と認知能力の間には相関性があり、認知能力の改善が非行の抑止になり得る、という原作の主張に基づいて、この漫画は描かれている。
しかし、その根本のところを、私はイマイチ信用できなかった。
それは事実であるかもしれないが、事実の一部でしかないと思うからだ。
例えば、少年犯罪と、残酷な描写のあるホラー映画の影響が結びつけられる、というのとそう変わらないレベルの、眉唾物の話だと言ったら、さすがに失礼だろうか。
こんな考えは希望がなさすぎるかもしれないが、ホラー映画を見て凶悪犯罪に走るような人間は、別にジブリを見たって同じだろ、と私は思う。
ちなみに私は、残酷な描写のあるホラー映画、大好きですけどね。
一時期話題になったこのタイトルの本に興味があったので読んでみました。
淡々と知的障害や知的ボーダーラインにある少年少女の実態が語られています。
結論は?と言いたくなるほど淡々と進みますが、実際の現場でもドラマのような結論はなく淡々と進んでいくしかないのだろうなと感じました。
こういう人たちが犯罪や再犯に至らないようにするための公的支援や社会の理解が。必要なんでしょうね。
昔少年医療刑務所の近くに住んでいて、そこでよく受刑者の少年たちが掃除していたのですが皆普通の少年で驚いたことがあります。本書を読んで犯罪をおかす少年は非行に走っている者より知的に問題があったのかなと思いました。
読んでいて、なんだかどんよりしてしまいます。
自分の育ってきた環境がとても居心地が良いものだと改めて感じました。
世の中にはこのような少年少女がいること、私たちにできることをして手助けしたいです!
私は原作も読んでいましたので、何となくは知っています。
私は特別支援教育に携わる者ですが、知的障害児や知的障害者の多くは療育手帳を取得し、周りや公の援助を受けようと思えば受けられる方たちです。
しかし、中には療育手帳の取得や特別支援教育を受けられなかった人たちもいる。
では、適切な教育や援助を受けられなかった人たちは、どうなってしまうのか。
あるいは、教育に携わる者として、どう向き合えばいいのか。
今後も特別支援教育に携わろうと思っているので、考えさせられるものです。
この漫画が何かしらの障害を持ってる子供が中心のお話でもあるので仕方ないですが、障害持ちは犯罪も犯しやすいって見えちゃう。そんなつもりで描いてはいないと思いますが…
けど結局のところ、周りの環境次第で全然違う世界を生きるんだなって改めて思いましたね。
この障害がある子供達だって、親や友達の接する環境が違えば犯罪にはいかなかったと思う。
漫画ですが一部すごく台詞が小さくてすごく読みにくいです。
そこは改善されて方が良いかなと。
個人的には…非行と聞くと、不良とかヤンキーとか暴走族とか連想したけれど、内容を拝見すれと
そうではないのだなと思ったこと。
円を三等分するという問題は、おそらく幼稚園年長、小学生低学年でもなんとなくなら出来そうな問題で、成人近い人物が出来ないということなら
それはやはりなんらかの問題があるということ。
教育現場で早めに気付き、対処できる環境が
整えば、少しは変わってくるのかな…と思いました。無料分、拝読しましたが、続きも気になります。
発達グレーゾーンの子ども達が、その生きづらさやもどかしさから犯罪者になってしまうことがあるという発想はなかったですね。
犯罪者を擁護するつもりはありませんが、妙に納得できたし、もっと小さいうちに手を差しのべれていれば違ったのだろうかとも思いました。
もちろん知能や発達グレーゾーンの一人だみんなが犯罪をおかしやすいということではないでしょうし、逆にかなり頭がよくても非行にはしる子どももいるので、みんながそうだみたいな描写には少し違和感がありますが、、、
とはいえ興味深い内容でした。
我が子との向き合い方に少なからず影響を及ぼした作品です。