4.0
知能だけの問題ではない
知能が低いというだけでなく認知機能、脳の機能の問題なのです。このような脳の機能障害を持つ子が身近にいるため、できるだけどうしたら良かったのか、作品に織り混ぜていただけるとありがたいです。そのような障害の子が社会に出て人並みに働くことは困難を極めます。それを踏まえそのような障害のある人への支援が継続して受けられるシステムが必要だと強く感じています。
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知能が低いというだけでなく認知機能、脳の機能の問題なのです。このような脳の機能障害を持つ子が身近にいるため、できるだけどうしたら良かったのか、作品に織り混ぜていただけるとありがたいです。そのような障害の子が社会に出て人並みに働くことは困難を極めます。それを踏まえそのような障害のある人への支援が継続して受けられるシステムが必要だと強く感じています。
登場人物の顔が男女含めほぼ同じタッチで描かれているので、若干の把握しずらさがあるが、内容は非常に充実しており、ハッピーエンド的な終わり方も見られるのが読みやすかったです。
我が家の娘は発達障害の傾向があり不登校気味てす。普通の感覚で育てるのは正直とても精神的にきついです。そのきつさは、親だけでなく子ども本人にとっても辛い事があります。
どうしてそうなってしまうのか、どうしてそんな事するのか、なぜそう思ってしまうのか、親として悩み、試行錯誤しましたが、本人をそのまま受け入れて、見なくても良いところはなるべく見ないように口を出さないように、してあげられる事はしてあげる事にしました。
学校やお友達、親戚やご近所、本人を理解して頂けるような環境は不可欠な事です。
多様化な時代に乗って、彼らが生きやすい世の中になるように願っています。
たしかに少年達に非はあります。
しかし、この漫画のコメント覧を見ていると
たいして知識もなく、障害を病気と呼んだり
「障害者を隔離しろ」という意見や
「親(特に母親)の躾のせい」
「いまどきの若いやつは!」
と随分と差別的なコメントが多いですね。
これでは罪のない障害者や、我が子の非行に最も苦しんでいる非行少年の家族に痛みを与えます。誹謗中傷と同じです。
障害をもつ彼らは、好きで障害を抱えて生まれてきたわけではありません。
また、実際の非行少年の家族は、漫画のような厳しい家庭もありますが
たいていは、ごく一般的な家庭です。
非行はどんな家庭でも生まれる可能性があります。
それは障害の有無関係ありません。
親の躾がなっていないという方もいますが、障害を抱える親御さんは、健常児を抱える親御さんの数倍も努力し、悩み、苦労されている方が多いです。
罪を侵した少年達を擁護したいのではありません。ただ、この漫画を読んで「すべての障害者が犯罪者」とは思わないでいただきたい。
また、加害者家族の苦しみという視点ももっていただけたらと思います。
少年だけではなく、きっと大人の犯罪者の中にも発達障害が疑われる人は一定数いるのだろうと考えさせられました。
昔のヤクザの中には、頭の良い幹部とどこでも仕事ができず世間からあぶれてヤクザの仕事しかできないような人たちとがいると聞いたことがあります。
療育をしっかり受けて生きていける術を身につけて頑張って欲しいです。周りが手を差し伸べる事で犯罪が減るのならもっと対策を考えていかないといけないと考えさせられる作品でした。
現代の社会の抱える少年犯罪の問題が、1つの事件(犯人)の中に複雑に絡まっているのがよくわかりました。
少なくとも、子どもの発達障がいの早期発見と療育を早い段階で始めることや、周囲の人間が全体的に発達障がいに対する知識を持つこと、また発達障がいをもつ本人も自身の特徴について知る勉強をする必要があります。
少年法の改正などの前に、先ほど書いたような社会の有り様の変化がもっと先でないといけない。
何もわからずに罪を犯し少年院に入ってやっと知るのではなく、一般的な社会生活、家庭環境の中で互いを知る必要がある。入院歴がつけば、社会に戻された時にまた新たな苦しみに苛まれ、再犯に繋がりかねない。つまり、日本の悪循環を描いていると思う。
忠実に、よく描かれた作品だと思います。だからこそ気が滅入る。
知識がないと軽度知的障がいや境界知能、軽度の発達障がいって少し勉強が苦手なだけ?少し集団生活苦手なだけ?って、見分けにくいですよね。
幼児期は療育が受けやすくても学童期に入ると一気に支援が減る。療育を受けたからといって特性がなくなるわけではない。特性を受け入れ支援級、障がい者枠での就労が幸せなのか、支援の手を借りずに生きていくのが幸せなのか、正解が分からないから本人も家族も悩む。
軽度知的障がいや高機能自閉症の子の学習支援をしていた事があるので、ケーキを平等分ける問題が解けない子がいるというのもよく分かります。他にも、高度な計算問題はよく出来るのに、非常に簡単な問題で躓いてしまう凸凹などもよくあります。
非行や犯罪に走る人が全て障がいを持っているわけでは決してありません。知能が平均に届かない人が全て障がいがあるわけでもありません。しかし生き方に困っている、生きにくい人達が犯罪に手を染めない社会が実現したら…と思います。
犯罪を起こした人が実は障がいをもっていた。だからその犯罪が許されるわけでも被害者が諦めなきゃいけないわけではなく、障がいを早期に認知してその人にとって最適な環境作りをしていかなければならないなぁと思いました。
世の中いろんな人たちがいる。より良い社会を作るためには、悪いことすれば罰を受ける社会であって然るべきだけど、でもそんなきれいに良い悪いをきっちり分けられるかな。どんな人間も生まれや環境によって良い人にも悪い人にもなるし、良い人に育っててもふとした瞬間に魔が刺してしまうこともあるかもしれない。罪はもちろん償うべき、だけどその都度犯罪が起きた背景や加害者の生い立ちや心情は、自分には許せないありえないと理解しようともしない姿勢ではなくて、自分がもしこの環境だったらと考えてみるべきで、結果少しずつでも犯罪を減らしていくことにつながると思う。ただマスコミが尾ひれつけて流す加害者情報なんかよりずっとこの漫画は知って考えるきっかけになると思った。
これがごくまれな特殊な例であれば福祉と罰則で良いと思うが、知的レベルも発達障害も人によりグラデーションあり、平均点以下の人は多いし発達障害は点数ではわからない。これらの人は差別や非難や搾取の被害者にもなりやすい。
大人になれば社会に出るのに、本人の意識と努力に委ねるしかないように感じます。
マンガでは障害レベルの人が犯罪にまでなる例を取り上げているでしょうが、普通レベルの人や親が犯罪レベルの対応をする事もあるかもしれません。
また、攻撃性に有効な処遇はないのでしょうか。
社会として健康で優秀(知的に限らず技術でも体力でも)な人材や、協力的で悪事を行わない人が多い社会の方が誰でも良いのだから、社会で取り組む方が皆に良いと思います。
ネグレクトは脳が萎縮するなど発達にも問題が出ます。(スキンシップや栄養、生活環境による。不安やストレスの解消が必要。)繰り返しですがこれも極端な一部の事だけでなくグラデーションあり加工食品や自然食材でない食事を日常的に摂取せざるを得ない子供達や忙しい母親達もいると思います。
母子育児のサポートから、労働環境や時間まで見直して、無くす事は出来なくても哀しい犯罪が減るような社会に近づく事を考えてもらいたいです。
誰でも普通に働けば普通に食べて行ける社会を。
専門知識のない私的な感想ですが、そうすれば普通の人も増えると思います。
犯罪者の知能部分についてかんがえることはなかったです。
考える力がもともと弱かったり、考える事自体ができなかったり、それによって想像することができない、相手の感情を考えることができない、患者を制御することができない。
私たちが知っていることで犯罪を予防できることもあるのかな、と感じました。
もっと広い視野で犯罪をしてしまった人のことを見ないといけないし、社会全体で考えないといけない事だと思います。