4.0
難しい問題ですね
作者さんの作品が好きで全部読んでます。
自分は普通だと思っていても、IQから見ると軽度知的障害と判断されてそこから更に色々な問題点を見ていくのが凄く数字的でなんとも言えない気持ちになりました。
精神科医の先生がとても優しいので応援したくなります。
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作者さんの作品が好きで全部読んでます。
自分は普通だと思っていても、IQから見ると軽度知的障害と判断されてそこから更に色々な問題点を見ていくのが凄く数字的でなんとも言えない気持ちになりました。
精神科医の先生がとても優しいので応援したくなります。
まだ、触りの部分しか読んでいませんが、じっくり考えながら読みたい話だと思いました。
最初の少年は衝動性が強いのでADHDですね。
ADHDに関しては柳家花緑さんの本を読まれるといいかと。
社会全体で取り組めばと簡単に感想を書く方がいますが、発達障害・軽度知的障害はそんな簡単な問題ではない。
発達障害はIQが低いだけが障害ではなく、IQは高すぎてもまともな社会生活が送れなくて苦しむ人もいる。オードリー・タンさんはIQが高い故にとても苦労をされたという。
しかし、発達障害はマイナスにしか働かない訳ではなく、プラスに働けば数々の発明や発見をしたり、研究職、解析など様々な形で社会の中で優位に働くことができたり、特定の才能でスターになれたりもする。
ASDなんかは記憶力が凄い人が割といるので高学歴が多い。
そもそも、ほとんどの人に発達障害要素はあって、本人や家族がそれを問題にしなければ無自覚発達障害のまま生涯を終えてしまっている。
社会全体で取り組む必要ではあるが、じゃあ、あなたは自分と違う、自分よりも劣る人を無条件に受け入れ、全てを理解し、許し、バカにすることなく助けることができますか?
自分と違う考えを持ち、違うことをする人をイライラせずに受け入れられますか?
どうしてもできない、理解できないことに苦しんでいる人を嘲ることも怒ることもせず、じっと待つことができますか?
「普通は」って、言わずにいられますか?
あなたにとって「普通」は障害を持つ人の普通ではない。
障害を持つ人の「普通」は他の人と同じようにできないことが「普通」なのだ。
ほとんどの人が自分の要求を通す為に簡単に「普通は」と言って他の人を従わせようとするが、その「普通」が分からない・できない人がいるということをきちんと理解する必要がある。
実は左利きは発達障害が多い。そして天才も多い。
しかし、生まれながらに右脳を使っているので、左脳を使う言語能力が劣る人がいる。
左利きでも言葉の発達に問題がなければ何とかなったりするが、言葉の発達が遅れてしまうと他の発達が優れていても言語理解が悪いが故にIQが下がる。
イライラを解消するにも語彙力があるかないかは大きい。性格ももちろんあるが。
自分の「普通」は他人の「普通」ではない。
社会全体で取り組めと他人任せでなく、まずは自分からこの問題に取り組んでほしい。
児童福祉の仕事をしています。
この物語にあるように、若くして犯罪を繰り返す人たちの中には、先の見通しが立てられない、知的にも精神的にも幼い者がたくさんいます。それらは、もちろん先天的なものもありますが、そのほとんどが、劣悪な生育環境下で、適切な養育を受けられないことによる経験不足だったり、認知の歪みだったり、PTSDだったりです。
つまりは負の連鎖です。その連鎖を断ち切るには、ここに出てくる六麦先生のように、じっくり話を聞いて、信じてくれる大人が必要なんだと思います。
犯罪はいけません。でも、その背景にどんな事情があったのかを汲むことは大事だと思うし、偏見を減らすことに繋がるのではないでしょうか?
もっと、いろんな人に知ってもらいたい作品だと思いました。
今、犯罪を繰り返してしまう「累犯犯罪」というものが問題になっています。近年の研究によって、受刑者のうち累犯者については軽度の知的障害や発達障害を抱えている人が多いことがわかっています。私も大学で少年犯罪を勉強していたので、このマンガはとても気になっていました。
このマンガはその問題を少年院や少年鑑別所を訪問している精神科医の視点から見つめているものです。少年たちが訓練する事で協調運動ができるようになったり、共感性をもてたりしていくと、応援したくなります。
このような社会問題を知っていただくために、ぜひ読んでいただけたらなと思います。
著者の宮口先生は児童精神科以外にも幅広く研究されご活躍されています。
普通学級に通えるボーダーな知的障害の子供が感じる生き辛さ、大きくなっていくうちに深めていってしまう孤独孤立、社会に受け入れてもらえず自分も受け入れられるキャパが狭い…
そしてそんな状況で起きてしまう悲しい事件。
頑張りたくても頑張れない、どう頑張ったら良いかが分からない、どう表現したら良いかが分からなくて犯罪をおこしてしまった子供達が描かれています。
考えさせられる作品なのでおすすめします。
門倉恭子のくだりを読みました。この子、親としてどころか社会の中でやってくの無理だろ、と思いましたが、更生プログラムの助けを経て、ラストでは無事立派なお母さんになってて感動しました。知能指数は低くても、いいお母さんになりたいという強い意志と素直さで、言われた事を頑張って受け入れて実行していったんですね。社会福祉が、助けを必要とする人に対して有効に機能している好例が見られて、とてもスッキリとした気持ちになれました。
読みずらいのは字が小さいのに拡大できない(サイトの問題)と、内容から。
障害があるのに気付かれないのは親の怠慢だと思うけど、その親も障害があるのかもしれない。じゃあ誰が気付けば良いの?
何の解決策も示していない。
障害があるからと言って罪を軽くしていいとは思わない。被害者には関係の無いことだからね。
犯罪を犯した人の育った環境や親からの虐待などがとりあげられることは多いですが、見た目ではわからない軽度の障害を持った事が犯罪に繋がったという事はあまり語られていないと思う。
「ちょっと変わってる」や「短気、荒っぽい」などの言葉で済まされ、適切な治療や改善の対応を受けずに育ってしまったが為に犯罪者になってしまった人も沢山いるんだろうと思うと複雑でもどかしい気持ちになる。
色々と考えさせられます。
この作品に取り上げられる少年院に来るいわゆる非行少年と呼ばれる人達は、本人が抱える問題が解決できずに成長し、いつの間に犯罪に関わってしまった。こういった人達は常に一定の割合でいつの時代も存在することから、犯罪に巻き込まれない、手を染めない為にも、早くから問題に気付き、解決する為に、学校教育だけではなくいろんな施設や団体など周囲の人のサポートや世の中の理解が必要なんだと感じました。
知能指数と犯罪の関係性。
生きにくさの中、苦しみ、でも弱者として扱ってもらう事もできず犯罪に繋がってしまう。
何ともいえない気持ちになったが、それぞれの人の過去から現在までを精神科医の視点が見る事ができるのは面白いとおもいました。
妊娠している女の子は今後どうなるのか。
早く続きが見たいです。