みんなのレビューと感想「帰郷」（ネタバレ非表示）（13ページ目）

読み応えのある作品

2話なのに読んだ後の余韻がすごい

地方出身なら誰でも大なり小なり同じ様な経験があるのでは。感じた事があるような気持ちを思い出させる。

地方の田舎は割と行動範囲が広いけど、
地方の都市部は半径５キロで人生が完結してしまう。
その狭い世界では、長く生きている人が、人の繋がり、情報戦を制し、圧倒的に優位に立てる。そして若い人を牽制する。

そんな事がこの2話に濃縮されている。

絵はシンプル。だからこそ内容が苦しくなる。男尊女卑っていつの時代？なんで親戚のおっさんにあれこれ言われなきゃいけないの、旦那ならまだしも他人の男に偉そうにされなきゃいけないの。って思うけどレビュー見ると閉鎖的な田舎では未だにあるらしいのが悲しくなる。

あるある

家長制度や男尊女卑、家族をコントロールし支配する仕組みや心理。なぜいつまでもこんなことになっているんだろう。どこかで誰かがたちきらないとループですよね。

すごい

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私は地元(田舎)で結婚、子育てをしています。私の場合は親や親戚とも仲が良く、漫画の内容とは真逆です。ですが色んな親世代に「やっぱ親の近くが1番よね」とゆわれます。私はそれに賛成派です(母が子育てを上手く手伝ってくれるので)でも、その言葉って親の近くにいない人達に対する嫌味のようにも聞こえるし、自分の子供が近くにいないことへの自虐にも聞こえるし、「そうですねえ」とは言うものの、なんだかしっくりこなくて、、、、そこでこの漫画を読んだらやっぱ昔ながらのやべえ大人はこーゆー自分の支配下に置いておきたい考えがまだ残ってるんだなあと勉強になりました！
実際に私の父もこーゆータイプ。先日酒に酔っ払って「俺は1番年上で目上なんだから謙譲語を使え」とか言い出して殴ろうかと思いましたが、この「伯父さん」と紙一重だなあと思いました。
父は酒さえ入らなければただのテンション高いおじさんなので母と「あーでたでた」くらいな気持ちで秒で忘れるんですが。
男は偉い、男だから子供のおむつは変えなくていい、男だから金は出すけど手は出さん、男だから猫のうんちは処理しない(母な仕事)みたいな考えの父なので日本からこーゆー伯父さんの考え方が帰るのはあと2.3十年先ですかねえ。

つき刺さる作品

短い作品ではあるものの
田舎特有の、居心地悪い閉鎖感や
そこで生きてきた、そこしか知らない年配の人々の凝り固まった思考と
謎に強い結束力が凄くてキツい。
とにかく、気持ち悪いあの空気感が
読んでるこちら側にも痛いほど伝わってきた。

当たり前のように、定期的に集う親族達との近すぎる距離感
しかしその誰とも、心を通わせる事はできない孤独感。
唯一、解り合えたはずの少女とも
成長と共にすれ違い、離れていき、疎遠になって、主人公は生まれ育った町を出る。

それは、ごく当たり前の事だけど
やはり誰の目にも、彼女は『故郷を捨てた人』に映る。

いくら近くにいたからとて、お互い何も理解し合えない人達に一体何を伝える事があるだろう。

登場人物の顔を、きちんと描き込まない描写には、意味があるんじゃないのかなと推測してしまう。

狭い田舎

こんな環境は経験がないので想像できませんでしたが、息苦しさがきちんと伝わってくるストーリーで先が気になりました。

田舎の前時代的で閉鎖的なところがこれでもかと描かれた作品だと思いました。亡くなった従姉妹の為にも主人公には自由に生きていってほしいです。

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広告に出ていたので読んでみました。まだ1話だけの状態ですが、他の方のレビューを拝見し、もう少し先を見たいなと思いました。田舎の閉鎖的な環境からどうなっていくのか楽しみです。

痴呆の田舎

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地方の田舎の風景。
旦那の親族に会うと男は皆座って宴会、女はずっと立って料理を運んでいる。
一緒にテーブルで食事せず、男が食べ終わってから、別の部屋で食事。呼ばれたらすぐにお酒持っていく。女はこーであれ、みたいな社会、窮屈で主人公が出て行ったのわかる。
亡くなった子の描写がもう少し欲しい。

突き刺さる

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実際に田舎に住んでいるわけじゃないけど、こういう家族や親戚に同調圧力というか「自分の人生を象られる」っていうのはすごくよく分かる。
決して明るくはないけど淡々としていて、最後のシーンは胸にジーンときました。
あのことで少しは報われて欲しい。
できれば主人公のその後も知りたいです。