[小説]阿弥陀堂の夜
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あらすじ
代々続く住職の家に嫁いで5年。30歳の雪絵は、夫・正志の経営方針に疑問を抱きつつあった。ことあるごとにお布施を強要させ、その金で自分は女遊びに繰り出す。寺は華々しく盛り上がっているが、どこか納得がいかない思いが募るのだった。そんな夫に嫌気がさした雪絵は、近くに隠居している義父の元へ会いに行く。一人で慎ましく穏やかな生活を送っている義父と酒の飲みながら話をしているうちに、ふと涙を流してしまう雪絵。優しく抱き寄せた彼の胸元で「お義父さま……ずっと好きでした」と告白した雪絵は……。
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みんなのレビュー
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4.0
しっとり
義父ものっていうと、年を取っても絶倫で油切った姑が、嫌がる嫁を襲う。
嫁は嫌がりながらも徐々に…てな展開のものかありますが、そんなの夢がない。
本作の義父は、一見、枯れたように見える人格者なのでした。
女性作家ならではのしっとりした素敵なお話しです。by 匿名希望-
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